宮崎県警は24日、家畜の伝染病、口蹄疫(こうていえき)の発生が続く県内で、「口蹄疫義援金」の名目で金をだまし取ろうとした詐欺未遂事件が発生した、と発表した。県警は「募金はできる限り銀行などを通じて行い、その相手が何者かをしっかり確認してほしい」と呼びかけている。 発表によると、男2人が22日、同県西都市の民間会社に現れ、実在しない「宮崎県家畜普及協会」などと名乗り、「口蹄疫の発生に伴い、義援金をお願いします」と寄付を呼びかけたという。男2人は同社が寄付するかどうかを話し合っている5分ほどの間に帰ってしまったという。 男の1人は40代とみられ、濃い緑の作業服を着ており、身長は約170センチ。もう1人は、これより少し背が低く、60代とみられ、黒のシャツとズボンを着ていたという。 県警は「善意につけこんだ卑劣な犯行で、今後も同様の事案の発生が予想される」と警戒している。