自民党旧竹下派幹部で一時は「政界のドン」とも呼ばれた故金丸信元副総裁の評伝が出版され、11日に地元山梨県の昭和町で記念パーティーが開かれた。青木幹雄前参院議員会長や民主党の渡部恒三元衆院副議長らゆかりの人々が現在の立場を超え集まったが、金丸氏のまな弟子だった小沢一郎民主党幹事長は姿を見せなかった。 渡部氏はあいさつで「戦後の政治家をいっぱい知っているが、金丸氏こそ本当の政治家だった」と懐かしみ、綿貫民輔元衆院議長は「筋を通し、人の相談に乗り、汗をかくことを貫いた人生だった」と振り返った。 野中広務元自民党幹事長は「旧竹下派は仲のいいグループだったが、政治改革を唱え出て行った者もいる。断腸の思いだ」と欠席した小沢氏を皮肉った。