「住宅政策のどこが問題か」 著:平山洋介 光文社新書396 →amazon 副題が「<持家社会>の次を展望する」です。 豊富なデータによる興味深い一冊です。 特に、興味深かったのは第2章で展開される、ジム・ケメニーの提唱する二つの住宅システムの類型による分析です。この類型は賃貸住宅をもとに考察されますが、それだけではなく、住宅の所有形態の全体像まで説明されます・ ジム・ケメニーは「デュアリズム」と「ユニタリズム」という二つの類型を、公営住宅を代表とする、社会システムとして提供される賃貸住宅(社会賃貸セクター)と、民間の賃貸住宅(民間賃貸セクター)の関係で提示しました。 「デュアリズム」は民間賃貸セクター中心に賃貸住宅の供給を考えてゆく政策で、社会賃貸セクターはそれを補うものとしてとらえられる。一方「ユニタリズム」は民間賃貸セクターと社会賃貸セクターの統合による賃貸住宅供給をはかります。 デ
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