株式投資の世界には、テンバガー(株価が10倍になる株)という言葉が存在する。決算内容とは必ずしも関連せず、業務提携や新製品発表によるサプライズが出来高や株価の急上昇を招いたケースなどに現れる現象だ。2016年は、果たしてどのような銘柄がテンバガーになる可能性を秘めているのだろうか。 テンバガー株銘柄の要件とは 過去の例を見る限り、まず時価総額がそれほど大きくないことがテンバガーの条件と考えて良い。テンバガーの達成には、銘柄の放置状態が長く続き、何らかのニュースをきっかけに株価が急上昇するというパターンが共通している。つまり時価総額が小さく、放置されているような小型株に起こりやすい現象なのだ。 また、きっかけとなったニュースについても、業績や決算とは無関係に、新規開発や事業提携といった材料が暴騰を招いている。いかにサプライズ感があるかが、テンバガー株になるかどうかの鍵になっているといえる。