3月7日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は6年間、インフレ目標の導入を呼びかけてきた。目標はやっと採用されたが、議長は失業率低下に向け、短期的にはその目標(2%)を超えるインフレを容認するのではないかと、一部の投資家はみている。 議長は先週の議会証言で、エネルギーコストの上昇は「一時的に」インフレを加速させるとともに「消費者の購買力を低下させる」と発言。また、当局は物価安定と完全雇用という2つの目標を追求する上で「バランスのとれた手法」を採用すると表明した。FRBは完全雇用を失業率5.2-6%の状態と定義している。 米ヘッジファンド、ポトマック・リバー・キャピタルのマーク・スピンデル最高投資責任者(CIO)は、今後数年間「失業率が目標に向かって低下を続ける間、当局がインフレ目標について若干の違反に目をつぶることを、議長は示唆しているようだ」と述べた。