西アフリカのガーナでは、新型コロナウイルスの感染者が増加しているにもかかわらず、都市部で行っていた外出制限を解除することを発表しました。貧しい人々を中心に多くの国民が制限によって経済的に困窮したためで、発展途上国で感染防止対策を徹底することの難しさが浮き彫りになった形です。 ガーナのアクフォアド大統領は国民向けの演説で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために先月30日から首都アクラと第2の都市クマシなどで実施していた外出制限を20日をもって解除すると発表しました。 国内の感染者は1000人を超えて増え続けていますが、アクフォアド大統領は「外出制限は特に貧困層や弱い立場にある人たちに困難な状況を生じさせた」と述べ、国民の経済的な困窮が解除の理由だと説明しました。 そのうえで、国境の閉鎖や休校、それに大人数での集会の禁止などの措置は続け、検査態勢の整備も進んでいるとして、感染拡大は防ぐことが