「北斗の拳」に「3月のライオン」――。27日に検定結果が公表された中学校道徳の教科書では、人気漫画からの引用も複数みられた。 「愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!! 愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!!」 東京書籍は2年の教科書で、「北斗の拳」に登場する悪役サウザーの険しい表情とセリフを1コマ紹介した。その上には「愛とはどういうことなのかな」と、生徒への問いかけが記されている。同社の担当者は「漫画は生徒にとって身近でわかりやすい。話し合うための材料にしてほしい」。 日本文教出版の1年の教科書では「君の心を打つ言葉」と題して漫画の名言を紹介。うち一つは高校生プロ棋士が主人公の「3月のライオン」から引いた。高校を留年しそうになった主人公桐山零に対し、担任の先生が「誰かに頼れ」「でないと実は 誰もお前にも頼れないんだ」と熱く説くシーンだ。同じコーナーに「自分の好きな作品にお気に入りの言葉があれば、それを