善光寺(長野市)は3日、来年春に予定していた「御開帳」を1年延期し、2022年4月3日~5月29日に開催すると発表した。新型コロナウイルスの感染予防策が難しいと判断した。寺によると、延期は本堂が再建された1707年以降で初めて。 御開帳は数えで7年に1度開かれ、本尊の分身とされる国重要文化財の「前立本尊」が一般公開される。前回2015年は過去最多の延べ約707万人が参拝した。 触れると御利益があると伝えられる「回向柱」を設置した境内は混雑が特に予想されていたため、3日に記者会見した若麻績享則寺務総長は「1年延期すればコロナが緩和され、安心・安全な参拝ができるようになるだろう」と話した。