東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水を、基準を下回る濃度に薄めて海に放出する方針をめぐり、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は今月4日、岸田総理大臣と面会し、安全性に関する報告書を手渡しました。 翌日には地元関係者と対面したほか、福島第一原発を訪れ、処理水を薄めて海に放出するための設備などを視察。そして訪日最終日にNHKの単独インタビューに応じました。 丁寧に、力強く話す姿からは、報告書の内容と、この先も福島と向き合い続ける姿勢が感じられました。 何を語ったのか、詳細をお伝えします。 (国際部記者 高須絵梨、科学文化部記者 吉田明人) 「報告書は科学的に正しい」 Q. 処理水の放出については、韓国の国内や中国政府など、日本の近隣諸国から懸念の声が上がっています。例えば中国は、報告書にすべての専門家の意見が反映されていないと述べています。こうした声をどう受け止めていますか。 A
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