府内で昨年1年間に刑法犯で検挙・補導された少年少女は2773人で、前年より147人減ったものの、人口1000人あたりに換算すると15・5人で2年ぶりに全国ワースト1となったことが府警などのまとめでわかった。 ワースト1は2007、09年に続き過去10年で3度目。府警は10年を「少年対策元年」とし、対策に力を入れてきたが、思うように効果が表れない現状が浮き彫りになった。(関俊一) 府警によると、昨年に検挙・補導された2773人の内訳は、中学生が最も多い1341人(48・4%)で、高校生752人(27・1%)、大学生195人(7%)と続く。小学生以下と中学生を合わせると初めて50%を超え、非行の低年齢化が進んでいる。 手口では、「初発型非行」と呼ばれる万引きやオートバイ盗、自転車盗などでの検挙・補導が69・3%を占め、過去に別の事件などで検挙・補導されたことがある「再非行少年」の比率は前年