線路への飛び込み自殺で平成20年度に30分以上遅れたり運休した列車は全国で3万5300本と、詳細なデータのある14年度以降で最悪だったことが24日、国土交通省の調査で分かった。 4年連続の増加で、国交省は自殺による運行障害を減らすため、自殺防止効果があるとされる青色照明やホーム柵の設置などを鉄道各社に呼び掛けている。 全国の鉄道197社を対象に集計した。20年度の鉄道自殺は647件で、遅れや運休が出た列車は3万5300本と16年度の1万9700本から1・8倍に増加。このうち首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)が2万1100本と、全体の6割を占めた。 運行障害の原因別では、自然災害による遅れや運休が4万8600本で最も多く、自殺は2位だった。