印刷 関連トピックス地震 東日本大震災による津波で園児3人が死亡した宮城県山元町の町立東保育所の2遺族が14日、保育所側を相手に損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こす。遺族らは、地震後も園児を保育所内に待機させ続けたため、津波から逃げ遅れたと主張している。 震災時の誘導の判断について遺族が学校などの施設側を相手にした訴訟で明らかになったのは、同県石巻市の私立日和幼稚園、山元町の常磐山元自動車学校を相手取った訴訟に続き3例目。 山元町が保護者に示した資料によると、3月11日の地震後、東保育所の保育士らは町役場から「所内で待機」という指示を受け、保護者らが迎えに来なかった園児13人を園庭で待機させた。午後4時ごろ津波が保育所近くまで押し寄せたため、保育所側は園児を車10台に分乗させて避難させようとしたが、うち7台が津波に巻き込まれ、6番目に出発したワゴン車に同乗していた2歳男児と6歳男児