九州北部豪雨で不通となった豊肥線の立野(南阿蘇村)―緒方(大分県豊後大野市)間について、JR九州は「復旧に1年近くかかる」との見通しを示した。線路に土砂が流れ込んだり線路の土台が流失したりしている場所は、同区間だけで130カ所にのぼる。 阿蘇市の宮地―波野間では、トンネルからレールが外に流出。入り口で「とぐろ」を巻いていた。 この区間を走る観光特急「あそぼーい!」(熊本―宮地)は、9月2日まで運転区間を博多―人吉に変更することが決まっている。観光への影響も深刻だ。
九州北部豪雨で不通となった豊肥線の立野(南阿蘇村)―緒方(大分県豊後大野市)間について、JR九州は「復旧に1年近くかかる」との見通しを示した。線路に土砂が流れ込んだり線路の土台が流失したりしている場所は、同区間だけで130カ所にのぼる。 阿蘇市の宮地―波野間では、トンネルからレールが外に流出。入り口で「とぐろ」を巻いていた。 この区間を走る観光特急「あそぼーい!」(熊本―宮地)は、9月2日まで運転区間を博多―人吉に変更することが決まっている。観光への影響も深刻だ。
切り餅の「切り込み」特許をめぐる業界大手の争いで、知財高裁(飯村敏明裁判長)は22日、業界2位の越後製菓(長岡市)の請求を認め、同1位の佐藤食品工業(新潟市)に側面と上下に切り込みが入った「サトウの切り餅」の製造、販売中止と約8億円の損害賠償を命じた。佐藤食品工業は「強い不服を有する」と最高裁に上告する考えを示し、争いは続く見通し。ただ、同社はすでに当該製品の製造をやめており、消費者への影響は小さそうだ。 ◇ 知財高裁は昨年9月の中間判決で、佐藤食品工業が特許権を侵害したと認めた。同社は「リスク回避」として昨年12月から、側面に切り込みを入れず、上下両面にだけ切り込みを入れた切り餅を製造。このため今回の判決が消費者や取引先を混乱させることはない、という。ただ「側面に切り込みを入れる発明は越後製菓より早かった」とし、引き続き争う構えだ。 一方、越後製菓は「当方の主要な主張を認めていただ
御殿場市で2001年9月、少年10人が、当時15歳だった女性を集団暴行しようとしたとされる事件で、最高裁で有罪が確定し、服役を終えた元少年4人が、「虚偽の被害申告などで精神的苦痛を受けた」などとして、被害者の女性を相手取り、計2千万円の損害賠償を求める訴訟を地裁沼津支部に起こしたことが5日、関係者への取材でわかった。 元少年4人は事件当時16〜17歳で、刑事事件の公判では無罪を主張。今回の訴状でも、女性の被害申告は虚偽で、そのために実刑判決を受け、服役させられるなどして精神的苦痛や損害を受けたと主張している。 事件では計10人の少年が逮捕され、全員が捜査段階では犯行を認めた。しかし、提訴した元少年4人は少年審判で否認し、「捜査員に怒鳴られて自白した」などと主張。強姦(ごうかん)未遂罪に問われた一審・地裁沼津支部の公判では、女性の供述が変遷し、検察が犯行日を1週間前に改める異例の「訴因変
鹿沼市で今年4月、登校中の児童6人がクレーン車にはねられて死亡した事故で、自動車運転過失致死罪に問われた元運転手柴田将人被告(26)=日光市大沢町=に19日、宇都宮地裁は検察側の求刑通り、同罪の法定刑の上限となる懲役7年を言い渡した。佐藤正信裁判長は、今回の判決を「自らの問題点を見つめ直す期間を定めたもの」と柴田被告に異例の説諭をし、事故の再発防止にまで言及した。遺族たちは判決に安堵(あん・ど)しながらも、「それでも7年」と今後の法改正への決意を新たにした。 判決公判は午前10時、宇都宮地裁206号法廷で始まった。柴田被告は2回頭を下げて入廷。判決の言い渡しを待った。 「被告人を懲役7年に処する」。主文が言い渡されると、傍聴に訪れていた遺族のひとりは何度もうなずき、ノートにペンを走らせた。涙を流す人もいた。 判決は、柴田被告が4月18日朝、鹿沼市樅山町の国道293号で、クレーン車の運
JR東海は5日、リニア中央新幹線計画で県内のルートと中間駅の位置を発表した。駅は飯田市北部の座光寺地区から高森町にまたがる地域とし、飯田市などが強く求めた現飯田駅への併設案は採用しなかった。また、3キロ幅で示されたルートには、同市などが懸念する水源域が一部かかっている。同社は今後、地元での説明会を開く予定だが、反発する意見も出そうだ。 ●下市田か元善光寺? JRは金子慎専務が長野市内で記者会見し、概要を説明した。 中間駅の設置位置は、「天竜川右岸平地部」地域を直径5キロ円の範囲で示し、「既存の鉄道駅に近接」などを条件とした。該当するのは飯田線の下市田駅(高森町)か、元善光寺駅(飯田市)となる。ただし、元善光寺駅周辺には文化財が点在する。同社の計画段階環境配慮書では「できる限り回避するよう配慮」としたが、金子専務は「(どちらの駅となるのかは)予断を持たないで欲しい」と話した。 一方、
東京都立川市が運営する立川競輪場(同市曙町3丁目)が2010年度、電気の購入先を東京電力から特定規模電気事業者(PPS)に替えたところ、電気料金を前年度の3割近く節約できたことがわかった。予想以上の「効果」に、市は見直しの対象を拡大。今年度は、小・中学校など53施設が東電以外と契約した。 PPSは「電力の自由化」を生かし、自前の発電所などから調達した電気を売る新規事業者。市行政経営課によると、PPSから競輪場に提案があり、経費節減の一環として電気の購入先を見直すことになった。入札の結果、住友商事系のサミットエナジー(本社・中央区)が東電に競り勝った。 競輪場の電気料金は、東電と契約していた09年度は約6200万円。だが、10年度は約4500万円に下がり、電気代を約27%節約できたことになる。市によると、気候の変動もあって単純比較はできないが、単価が安くなった点が効果として表れているという。
石巻市で5日、陸上自衛隊と国際交流NGO「ピースボート」が共同して被災者に救援物資を配った。難民キャンプ訪問や対人地雷撤去運動などもする同団体と陸自が組むのは初めてという。 配ったのは2トンの生活用品。女性用下着や生理用品もあるため、陸自が女性ボランティアの多いピースボートに協力を呼びかけた。 青いゼッケンをつけたピースボートの女性8人が被災者に応対し、迷彩服姿の陸自隊員はトラックからの物資補給役と、初めは分業。女性たちが応対に追われ始めると、隊員も中に入って手伝った。 陸自の石場達也3佐(51)は「うちも女性隊員がいるが、あちこちの部隊から引っ張ってこないと、数がそろわない。助かります」。ピースボートの浅井美絵さん(31)は「こういう事態じゃなきゃ実現してませんよね」と笑っていた。7日にも同市で協力して支援物資を配る。(伊藤智章)
福島第一原発の事故発生後に有給休暇を取って県外に避難したり、震災後に有給のリフレッシュ休暇を取ったりした茨城県土浦市の職員がいたことがわかった。市は、市民生活部の課長補佐ら3人を訓告と厳重注意処分にした。 訓告処分を受けたのは主幹(33)。3月16日深夜に妻を連れ、21日まで浜松市内の親類宅に身を寄せた。17日朝に電話で17、18の2日間の休暇を取得。19〜21日は土日祝日のため休んだ。 19日に元上司が「職員が逃げたとウワサになっている」と電話で帰宅を促したが、聞き入れなかった。市の聴取に対し主幹は「原発事故で妻がパニックになったため」と話したという。 厳重注意は、勤続25年に与えられるリフレッシュ休暇を、3月下旬に4、5日間取った48歳と51歳の課長補佐2人。4日間の補佐はうち2日間は大きな余震があって出勤した。2人とも2月に休暇願を出しており、次年度に繰り越せないとわかり、休んだとい
有識者らがリニア中央新幹線の誘致などを検討する「明日の京都の高速鉄道検討委員会」(委員長=柏原康夫・京都商工会議所副会頭)の会合が26日、京都市内であり、現計画で「奈良市付近」を経由するリニアのルートを、京都を通るよう変更を求める答申案をまとめた。 国土交通省の審議会が今月出した建設計画の最終案では、リニア中央新幹線は、東京―名古屋で2027年に開業、45年に大阪まで延伸する予定。同検討委は答申案で、観光や先端産業分野で近畿地方の拠点の京都を経由させるべきだとした。 5月中にも山田啓二知事らに答申を出す予定で、その後知事らが国にルートの変更などを働きかけていく。 この検討委では、京都と関空を結ぶJRの特急「はるか」の所要時間についても議論され、75〜100分の幅がある現状から、75分への統一を提言した。(松谷慶子)
東京都の統一地方選後半戦は24日投票され、18の区市町長選と41の区市町村議選で即日開票された。住民基本台帳ネットワークの離脱の是非が問われた国立市長選は、「即時接続」を訴えた新顔が初当選。新ごみ処理施設問題などを争点に3人が激突した小金井市長選も新顔が初当選を決めた。新顔同士の争いになった稲城市長選と清瀬市長選は、それぞれ現職市長の後継候補が勝利した。東大和市長選は新顔が現職を破って初当選を決め、東村山市長選は現職が再選。三鷹市長選は現職が3選を果たした。残る3区長選と6区市議選は25日に開票される。 ■住基ネット「すぐ接続」 3人の争いとなった国立市長選では、新顔で元市福祉部長の佐藤一夫氏=自民、公明、みんな推薦=が、現職の関口博氏=生活者ネット推薦=と、元市議会議長で新顔の小沢靖子氏=共産推薦=を下した。 「市民の良識に本当に感謝しております」 当選が確実になると、佐藤氏は詰めかけた
「バイオの雄」はどうなってしまうのか。全国的にも名を知られた県内屈指の老舗企業「林原」が2日、会社更生法の適用を申請した。負債総額は1300億円に上るともいわれ、粉飾決算していたことも認めた。再建への道のりは厳しく、地元経済への影響は計り知れない。 「最も重要な透明化を忘れ、信頼を裏切る行為を続けてきた」 2日午後、東京都内で開かれた金融機関などを対象とした林原の第1回債権者集会。冒頭、この日社長を辞任した林原健氏(69)は、金融機関の担当者らを前に、硬い表情ながら落ち着いた口調で切り出した。 さらに、「本来、受けるはずのない信頼をもとに事業を続けてきた。(粉飾決算は)昭和の時代から行われてきたもので、社長を50年続けてきた私にすべての責任がある」と続けた。 その一方で、「日々研究を進めている従業員には全く責任はない」とも。「弊社の事業には社会的な存在意義があると考えている」と自負
◆AKB48に憧れ踊る 昼休み。早稲田大大隈銅像前の広場で、おなじみとなりつつあるライブが始まる。人気アイドル「AKB48」になりきって踊る男子学生8人のユニット「YMT56」だ。 花形のセンターの位置で、マイクのないマイクスタンドを握るのは、政治経済学部4年の「みーちゃん」こと水江文人さん(23)。一昨年末、カラオケをしている時にみんなでAKBを踊りたいと盛り上がったのがきっかけだったという。ユニット名は旧海軍の軍人「山本五十六」からとった。「語呂がいいだけで採用しました」。グループには早大生だけでなく、東大生も1人加わった。 ふざけているようだが、活動はいたってまじめ。DVDで振り付けを研究し、週に1度はスタジオを借りて練習。本家のライブにも顔を出し、握手の仕方などを学ぶ。衣装やライブに使うアンプなどはすべて持ち出しで、「お金と時間が飛んでいきます」。 昨夏からキャンパス内でラ
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