全国の警察が昨年1年間に扱った遺体(交通事故を除く)は17万1025体で、このうち1万9083体が解剖されたことが3日、警察庁のまとめでわかった。 解剖率は前年より1・1ポイント増の11・2%で、犯罪死見逃し防止などのため積極的に実施している欧米と比べて依然として低調だ。 このうち、事件性が疑われて司法解剖されたのは、8014体、死因や身元確認のための行政解剖は1万1069体だった。 一方、検視官が現場に出向く「臨場率」は前年より7・5ポイント増の27・8%に上昇。死因の誤認があった時津風部屋の力士暴行死事件の起きた2007年以降、検視官は年々増員され、昨年は前年より25人増の221人となった。