一年以上前になってしまいますが、愛知県に出張で訪れた時に蒲郡市で宿を求めました。宿泊したのは戦前に建てられ、現在も運営がなされている国内"クラシックホテル"の名前を挙げると必ず出てくる「蒲郡クラシックホテル」でした。三河湾の竹島望む小高い丘に立つ同ホテルは、昭和初期の外国人旅行者を誘致を目指した政府の施策に添って昭和九年(1934)に開業し、前身にあたる料理旅館・常盤館(創業明治四十五年)を含めると100年を越す歴史誇る宿泊施設なのです。 常磐館時代には聚美堂と呼ばれていた六角堂。現在は鉄板焼きレストランとなっているのですが、到着した時間が遅かったために既に入口は閉ざされていました。どこかの仏堂を移築したとも感じられる渋めの建物で、ホテル開業当初はお土産屋さんだったのだとか。 渥美半島と知多半島によって両腕で囲まれているか様な姿の三河湾は、旅客機が上空を通る飛行ルートにあたり良く目にします