プロ入り後、右肘を故障し手術をしている館山昌平。いまでこそ多彩な変化球と精密なコントロールを売りにしているが、怪我の前は最速153キロの速球とシュート、スライダーで押すピッチングスタイルだった 相手を力でねじ伏せられる球威やスピードはない。確実に空振りを奪える伝家の宝刀を持っているわけでもない。 それでも、今季の館山昌平は負けない。 開幕から抜群の安定感を見せ、7月12日現在で7勝1敗。勝率8割7分5厘、防御率1.40はリーグトップと、その活躍は首位をひた走るヤクルトの原動力と言っていい。 抜群の制球力と、多彩な球種で長打を防ぐ。 館山が負けない理由はいくつか挙げられる。 まず、正確無比とも形容できる制球力。与四球の数は、規定投球回数に達している投手では最も少ない12。1試合あたり1つ以下と驚異的な数字を叩き出している。 そして、多彩な変化球。スライダーにカーブ、カットボール、シュート、シ
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