日本シリーズ第4戦の六回、中日・平田の打球を好捕するソフトバンク・内川=16日、ナゴヤドーム(森本幸一撮影) 中日とソフトバンクが好試合を繰り広げている日本シリーズ。その大舞台で中日投手陣を引っ張る谷繁、第1戦の延長十回に決勝本塁打を放った小池、第3戦で貴重な2ランを打った多村、ソフトバンク打線のキーマンとなっている内川。この4選手には共通項がある。それはプロの第一歩が横浜(大洋)だったことだ。 谷繁は2002年から、内川は今季から、フリーエージェント(FA)権を行使して新天地に移った。多村は07年から、小池は08年からトレードで現球団にやってきた。チームをリーグ優勝に導き、日本一を争う戦いで輝く彼らを、横浜ファンはどんな思いで見ているのだろうか。 FA宣言した選手を引き留める「魅力」がない。トレードしても失敗に終わる。実際、多村に代わって横浜にやってきた寺原隼人投手、小池の交換相手だった