生のレバーや鶏などの刺し身を食べて、食中毒になる人が依然として多い。主な原因は細菌のカンピロバクター。「新鮮な肉なら安全」と思ったら大間違いだ。生肉を食べるときはくれぐれも注意したい。【小島正美】 ◇市販品の2割で検出/汚染「知らない」消費者の7割 今月19日、徳島県美馬市内の焼き鳥店で客7人が発熱や下痢など食中毒症状を訴えた。同県生活衛生課で調べたところ、7人のうち3人の便からカンピロバクター菌が検出された。原因は7人が共通して食べた鶏のささみとレバーの刺し身と考えられた。同課は「新鮮な生肉なら大丈夫という勘違いがお客にも店側にもあった」と注意を呼び掛ける。 * カンピロバクターは鶏や牛、豚などの腸管にすむ細菌。特に鶏の腸管には常にいる菌(常在菌)で、食中毒の原因として最も多い。カンピロバクターにあたると2~7日の潜伏期間後に、発熱や下痢、腹痛、吐き気、血便などの症状が出る。死亡すること