生食用牛肉の表面への加熱殺菌などを義務づける罰則付き新基準が施行された1日、富山市の焼き肉店ではユッケの材料を牛肉から馬肉に切り替えたり、メニューを修正したりと対応に追われた。 「焼肉ハウス大将軍駅前店」(富山市桜町)では、従来の「ユッケ」と書かれたメニューの上に「馬肉ユッケ」のシールを貼った。肉の赤身が牛よりも濃く、甘辛のタレを絡めた馬肉ユッケを食べた滑川市の男性会社員(30)は、「味や歯ごたえの違いはあまり感じない。おいしかった」と満足げだった。 「引退しました」。焼き肉店「南大門」(富山市総曲輪)では、ユッケの値段の横に、そんな文言のシールを貼る準備に入った。「中止しましたでは味気なさ過ぎる。何かユーモアのある止め方がしたかった」