「入江くんの乗ったチャーター機が墜落しました」。1本の電話で、私の人生は大きく変わりました。1994年12月6日、フジテレビの報道記者でカイロ支局長だった夫が、取材中に乗っていた小型飛行機の墜落事故で亡くなったのです。 幼い2人の息子たちの手を引き、赴任先のエジプト・カイロから帰国した私が、悲しみに暮れながらも始めたことは職探しでした。そこからフジテレビの契約社員となり、最終的には管理職となって会社でのキャリアを終えました。フルタイムで働きながら育ててきた2人の息子も社会人になった今、若手ビジネスマンに伝えたいことが3つあります。 夫の死をきっかけに仕事をスタート 私が結婚したのは、女性を12月25日なると値下げされるクリスマスケーキに例えて「25歳過ぎると売れ残り」なんて平気で言われていた時代。結婚後は家庭に入るのが当たり前で、私も24歳で結婚し、26歳で長男を授かったことで仕事をやめて