今年3月、アメリカ・フィラデルフィアのテンプル大学は、ゲーム作品におけるLGBTQ(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・クィアの人々を指す頭字語)の歴史を研究するAdrienne Shaw博士の成果を讃え、オンラインアーカイブ化プロジェクト「LGBTQ Video Game Archive」を支援するための学術研究奨励金を授与した。同氏は、これまでメディア論・制作学科の助教授として教鞭をとる傍ら、1980年代から現在に至るまでのゲーム史に見るLGBTQコンテンツの軌跡と変遷を考察してきた第一人者だ。先日、人生をかけた壮大な歴史の記録に馳せる想いを、海外メディアの取材に対して語った。時代の変遷と共に多様性を反映してきたゲームキャラクターの同性愛と性自認を紐解いていく。 LGBTQの登場頻度は増加するも多様性に変化なし Image Credit: LGBTQ Video G