※この記事はサークルクラッシュ同好会会誌『Circle Crash Lovers Association Vol.6』(2017年11月23日発行)に寄稿した「弱者支援の二つのドグマ 序説」を加筆修正したものである。12月12日時点ではほとんど会誌掲載そのままの状態でアップされているが、満足のいく内容ではないため、ある程度の分量になるまで更新していく。 最終更新:2017年12月29日 発達障害、あるいはその他の「治療対象者」――そして精神医学的対象に限らないマイノリティ一般――が抱える問題を解決するための方法論は、一般に特性論(individual characteristics)、適合論(person environment fit)、構築論(constructionism)という三つのそれぞれ異なる指向を持つものに分類することができる*1。問題の原因が個人の特性にあるという前提に基づ