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ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (44)

  • 本当は怖い「コペンハーゲン協定」の留意: 極東ブログ

    デンマークのコペンハーゲンで開かれた「国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議」通称、COP15は失敗に終わった。いや何をもって成功とし、何をもって失敗とするかが明確でなければ、およそ失敗も成功もないが、さて、何が成功と想定されていたか。 それは、2012年で期限が切れることになっていた京都議定書以降の新議定書の合意だったはずだ。その点から見れば、明白な失敗だった。今回の結果は、"The conference decides to take note of the Copenhagen Accord of December 18, 2009(会議は、2009年12月18日のコペンハーゲン協定に留意すると決定した)"(参照)というものだった。留意とは「コペンハーゲン協定というのがあったよね」ということ。それだけの結果だったかに見える。何の合意も決定されなかったし、なにも合意は承認されなかっ

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    mobanama 2009/12/22
    "国連の議論で合意が形成できないものの、なんとか決裂を避けるために、妥協的な表現が階梯的に模索されるのだが、その段階の最低が、"take note(留意する)""
  • 崖の上のポニョ(宮崎駿): 極東ブログ

    DVDになって初めて見た。面白かった。公開時よく言われていたように不可解な映画でもあり、なるほどこれは一部の人々に謎解きを迫るような仕掛けが随所にあるとは思った。そして率直に言って、私にはこの謎解きができるだけの文学知識はないと早々に観念もしたし、さらに率直に言えば、謎解き用に見える各種の鍵はポエジーとしての手法の部品であって、いわゆる謎解き風に謎を解くことはこの映画理解の質ではないのではないか、そうも思った。 この手法は私には、吉隆明の、おそらく詩人としての最上の仕事である「記号の森の伝説歌」(参照)や、西脇順三郎の、これも最上の仕事である「旅人かへらず」(参照)を想起させる。個人の人生に出現する具体的な体験の情感を、その具体個物から共有的な無意識に移し、瞑想的に深遠なるものを暗喩する手法である。なぜこの手法が存在するかといえば、個人の人生の体験とは、おそらく個人の人生を場として顕現

  • カレーの難民: 極東ブログ

    英仏間ドーバー海峡に面した、「カレーの市民」像でも知られるフランスの港町カレーに、7月から国連難民高等弁務官(UNHCR)が、亡命希望の難民向けに英仏出入国管理交渉を援助するための常設施設を設置し(参照・参照)、イギリスを中心として欧州で話題になっていた。難民問題に関心の薄い日では報道を見かけないので、自分なりの視点から情報をまとめておきたい。 カレーの難民と言えば、2002年の同地のサンガット難民収容センターが思い出される。1999年以降、まずコソボ紛争によるコソボ難民が集まり、イラク、フセイン政権下の弾圧によるクルド人難民、さらにアフガニスタン、タリバン政権崩壊後のアフガニスタン人の難民が押し寄せた。アフリカ中国からの難民も集まり、当時は累計6万8千人に及んだとされる。サンガット難民収容センターは900人収容が限界と言われたが、カレー市民の二倍に相当する収容者2千人に及び、難民間の

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    mobanama 2009/07/07
    それはともかくカレーってそっちのカレーか。
  • [書評]対論・異色昭和史(鶴見俊輔・上坂冬子): 極東ブログ

    「対論・異色昭和史(鶴見俊輔・上坂冬子)」(参照)の奥付を見ると「二〇〇九年五月一日第一版第一刷」とあるがすでに書店で販売されており、アマゾンでも発売されている。が、この対談の一人、上坂冬子の履歴には死去の情報はない。彼女は、書が正式に出版される前、4月14日に亡くなった。17日付け朝日新聞記事「保守派論客の上坂冬子さん死去」(参照)はこう伝えている。 「硫黄島いまだ玉砕せず」などの作品で知られるノンフィクション作家で評論家の上坂冬子(かみさか・ふゆこ=名・丹羽ヨシコ〈にわ・よしこ〉)さんが14日午前9時50分、肝不全のため東京都内の病院で死去した。78歳だった。葬儀は近親者で行った。喪主は弟丹羽徹(とおる)さん。 共同では16日付けで報道されていたので、死んでから二日後に公開されたことになる。記事中に葬儀の話もあるように、すでに葬儀が終わってからのことだった。なるほどと思ったのと、

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    mobanama 2009/04/19
    上坂冬子氏の訃報に。
  • 些か弥栄: 極東ブログ

    エントリのネタがないわけでもないけど、書いてもしかたないな感みたいのがあったりして、かくしてまたブログに穴があきそうな感じもしないでもない。じゃあ、くだらない話でも……と、最近のくだらない話といえば、麻生首相が「弥栄」を「いやさかえ」と読み上げたというのがよいだろう。実にどうでもいいようなくだらない話で、こんなのニュースになるのかというとなったから聞き及んだわけだ。11日付け毎日新聞「麻生首相:皇室の「いやさかえ」 両陛下の前で…」(参照)より。 麻生太郎首相は10日、祝賀行事や記者会見で言い間違える場面が相次いだ。 皇居・宮殿松の間での天皇、皇后両陛下の結婚50年の祝賀に閣僚ら約50人と出席した首相は、参列者の代表として両陛下の前で、紙を見ずに繁栄を意味する「弥栄(いやさか)」を「いやさかえ」と述べ、「皇室の“いやさかえ”を心から祈念し、国民を代表してお祝いの言葉とさせていただきます」な

  • 「冥福」は祈らない: 極東ブログ

    外交官殺害事件について各種ブログをザッピングしていて、「冥福」という言葉が奇妙に心に引っかかった。なにか痛ましい事件があると、メディア、とくにTVで「ご冥福をお祈りします」と来る。いつからそういう風潮になったのだろう。自分の少年期や青年期を思い起こすのだが、よくわからない。ただ、阪神大震災あたりから「あれ?」という違和感があった。この手の問題はどうも気持ちが悪い。 話がそれるが、最近の若い子は事の前に「いただきます」と言って合掌をするのだが、これもどこから入ってきた風習なのだろう。育児のことを現在ではあたりまえのように「子育て」と呼ぶが私の記憶では三好京三「子育てごっこ」以降のことだ。昭和50年である。広辞苑を見ると浮世風呂に「子育て」の用例があるのでこの時期の造語ではないようだが。 「冥福」に話を戻すと、浄土真宗つまり門徒は「冥福」という言葉を使わない。御同行御同朋使だけで使わないわけ

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    mobanama 2009/04/08
    "ご遺族に「ご冥福をお祈りします」とご挨拶されることは、「亡くなられた方は、冥土(冥途)へ迷い込んだ」と言うことを意味し、「お浄土の故人を侮辱する無責任で心ない表現」と言えます"
  • フランス人は65歳から70歳が人生で一番幸せ: 極東ブログ

    先日NHKラジオ深夜便でフランスからの話を聞いていて、へえと思った。フランス人は65歳から70歳が人生で一番幸せだというのだ。年を取るとあまり幸せなことってないなと自分は思っていたので、意外でもあった。 話は個人的な感想といったものではなく、国立統計経済研究所の発表によるものらしい。同研究所はINSEEというので、ネットでオリジナル情報を探してみたが、サイトはわかったが該当情報はわからなかった。インターネットはフランス語の情報になるとてきめん不便になるような気がするが私がフランス語ができないせいものあるだろう。 統計は、1975年から長期にわたっての分析とのことで、特定の世代や景気の要素は排除されているらしい。つまり、フランス人にしてみると、概ね、65歳を過ぎると人生最高の幸せの時期となるとのことだ。いや、単純になぜなんだろ、うらやましいな、なにか秘訣でもあるのかとしばし思いを巡らした。

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    mobanama 2008/12/06
    "フランス人にとって人生のズンドコ期は、40代""幸せと収入が一番乖離している時期"
  • 知人の自殺をきいて: 極東ブログ

    ごく私事といえば私事なのだがなんとなくブログに書いておきたくなった。知人が自殺した。一歳か二歳年上のかただった。パソコン通信時代からの知り合いだった。そのころの知り合いは、私が言わなくてもこのブログのことをは知っているものだが、彼についてははっきりとこのブログを書いていると告げた数少ない人だった。当初は私が珍妙な古代史観をもっていることに興味を引かれたらしくそんな交流をしていたものだった。 あのころの私は今のようにネット上での交友関係から引きこもるふうでもなく、よくオフ会なども出たものだった。でも不思議と奇妙な縁で彼と面識をもつ機会がなく、初めて会ったのはこの夏の終わりだった。そしてそれが最後になった。それから数日して彼は自殺したということになる。 彼とは喫茶店で二時間も尽きぬ話をした。その後の古代史観についても話した。古代史というのは、素人にはトンデモ説花盛りの幻想の領域だし、彼もそこを

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    mobanama 2008/11/12
    "死を思う人がいるなら、どうせだから生きてみたらいいじゃないか、どうせ生きていてもいなくてもそれほど重要性のある人は少ないから、生きてみようと冗談のように言いたい。"
  • もうコメント欄を承認制にしますよ。みなさんもそうしたほうがいいですよ。: 極東ブログ

    ブログの運営のことでこれだけ悩んだのは久しぶり。いろいろ悩んだけどね。もうコメント欄を承認制にしますよ。みなさんもそうしたほうがいいですよ。ということにしました。 承認制というのは、コメントを書き込まれてもすぐには反映されないということです。私が判断して、これはないんじゃないかなというコメントはブログに反映しません。せっかく書いていただいたコメントも、私の承認がないかぎり、コメント欄に表示されないことになります。「死ね」と書かれたコメントは表示の承認をしません。みなさんからいただいたコメントを表示するかしないかは私が責任をもって決めます。 そして、もう一つ。ブログを持っているみなさんも、これから持とうとしているみなさんも、コメント欄を承認制にしたほうがいいですよ、とお勧めします。 「でも私の使っているブログじゃできません。はてなダイアリーにはそんな機能がないんです」という場合は、そんなブロ

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    mobanama 2008/06/04
    『ブロガーとして、クソッタレ撲滅ルールの意志を示そうじゃないかということなのです』その志やよし。こーゆーのは総論賛成各論反対に陥りやすいよなあ。
  • [書評]センスを磨く 心を磨く(ピーコ): 極東ブログ

    ピーコのを読んだことがない。名前は知っていても単に関心がなかった。でも先日立ち寄った書店で新刊書のところで「センスを磨く心をみがく(ピーコ)」(参照)を見かけ、なんとなく気になったというだけの気分で買って読んだ。挿絵も懐かしいトーンだった。 話は存外に面白かった。そう大げさなものでもないけど生きる指針みたいのを得られた。自分より一回り年上の人の感覚がよく表現されていて、ああ、もう一回り生きてこんなふうになれたらいいものだな、と思った。こんな言葉が身に染みる。 30代より40代の方が時の流れが速いと思ったものでした。でも40代より50代の方がもっと速く感じました。 過去の自分を振り返ってみても、若い時の苦労や飢餓感が人間を深く大きくしてくると思っています。 苦しかったことや、足りなかったことが60も過ぎると楽しく感じられるのです。 父は、ちり鍋をつまみながら熱燗の辛口を3合ほど飲むと、額の

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    mobanama 2007/11/26
    『どうして日本の女はあのように気持ちの悪い音をたててミュールを履くのでしょうか』そうだなと私もおもう。歩き方汚い。オリンピックの『「その陰で失われたものへの総括は40年以上たってもされていない」』
  • 極東ブログ: [書評]アリはなぜ、ちゃんと働くのか(デボラ・ゴードン)

    先日twitterで蟻についての話題があって、そういえばと思って、「アリはなぜ、ちゃんと働くのか 管理者なき行動パタンの不思議に迫る(デボラ・ゴードン、訳:池田清彦、池田 正子)」(参照)を書庫から取り出して読み直した。 たしかこのは新潮OH!文庫として初めて出版されたもので単行からの文庫化ではなかったと思う。アマゾンを見たらそれどころか新潮OH!文庫自体がなくなっているようだ。そういえば見かけない。どうなっているのだろう。なにより、書はすでに絶版らしく、古書でプレミアがついていた。当時600円だったのに、古書では1140円から2500円まで。残念な気がする。このは高校生でも読めて、科学というものについて強いインパクトを受けるに違いないのに。普通の読書人の大人にとっては、蟻の生態といった科学分野に関心のある人ならやはり面白いだろう。そしてある種の創造的なプログラマーにとっても刺激的

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    mobanama 2007/10/27
    『英語の原書のペーパーバック「Ants at Work: How an Insect Society Is Organized(Deborah M. Gordon,Michelle Schwengel)」(参照)は現在でも普通に販売されている』や、リンクは古本かと。.comでは新品あるけど.ukでも古本しか無い。
  • [書評]嘘だらけのヨーロッパ製世界史(岸田秀): 極東ブログ

    この手のトンデモを読むのもなんだなあと思いつつ、酔狂の部類でいいかとも思いつつ、それでも「嘘だらけのヨーロッパ製世界史(岸田秀)」(参照)は、購入前にブログでの書評とかもあまりないとかざっくり調べた。っていうか、アルファーブロガーに献しないと書評の出ない時代になるかもかもかも(なわけないです)。 この手のはアマゾンの素人評もハズレが多いし、偶然だと思うが私も書店でなんとなく見かけなかったが、まあいいやと思って別のの購入に合わせてアマゾンで購入。結論から言うと、ちょっと微妙なところはあるにせよ、良書でした。 岸田秀という癖のある著者に拘泥せず、普通に歴史に関心ある人は買って読んで損はない。という理由を述べておくと、マーティン・バナール(参照)の、あのめんどくさくかつ膨大な「黒いアテネ」の二巻分、つまり、一巻目の「ブラック・アテナ 1―古代ギリシア文明のアフロ・アジア的ルーツ (1)」

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    mobanama 2007/09/26
    そっか。極東で読んでたのか。『バナール説については、普通の知識人なら知っておくべきなので、それがチートシート的に読めるという程度で本書は読んでおいていいと思う』
  • 英国風に考えるなら愛子様がいずれ天皇をお継ぎになるのがよろしかろう: 極東ブログ

    9日のことになるのだが、英国で王位継承権のあり方を変更する法案が提出された。この法案にはいくつかの側面があるが、もっとも重要なのは、王位継承権を持つのは男女を問わず王または女王の最初の子とする、ということだ。従来は男性が優位だったので、王または女王の長男に姉がある場合でも年下の長男が王位を継いでいた。男子がいなければ女子が女王となった。この王位継承のありかたは、従来、毎日新聞"女性天皇:政府内で検討 皇室典範を改正へ"(参照)の記事にあるように、「英国型」と呼ばれていた。 改正の素案では「男系の男子」と定めている皇室典範第1条を見直す。また、皇位優先順位は、欧州の王室で見られるような兄弟姉妹の中で男性を優先している英国型▽男女にかかわらず長子を優先しているスウェーデン型があり、識者の意見を踏まえながら骨格を固める。 法案の審議は来年に入ってからだが、おそらく英国の王位継承権は改正されること

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    mobanama 2007/09/07
    2004-12-18『王室が社会に受け入れるには、社会の普遍的な価値を受け入れなくてはいけない』『普遍的というのは(snip)伝統より優先するということだ』概ね同意なんだが日本は違う方向にいきつつある。
  • [書評]中学生でもわかるアラブ史教科書(イザヤ・ベンダサン、山本七平): 極東ブログ

    かつて一読はしたが、「文藝春秋」とは異なり、74年の「諸君」はあまり図書館で保管されていないので、こうして30年以上も経って復刻されて再読すると感慨深い。この歳になって読み直してみると(つまり当時の筆者らと同年くらいの歳)、書き様がけっこう荒っぽいし不用な修辞も多く見られる。はたしてこれが「中学生でもわかる」だろうかと少し考えて、しかし生意気だった自分の中学生時代を思えば、小利口な中学生なら十分読めるだろう。さて、ここでためらうのだが、書は、冷静に評価すれば、トンデモであろう。 私は、山七平の心酔者であり、30年以上もイザヤ・ベンダサンの追っかけ読者でもあった。両者の関係についてはここでは触れない(なのであまりべたなツッコミもやめてくださいね)が、二者が同じテーマでしかもほぼ同時期に書いたものを並べてみると、考え方はさすがに同じだが、究極の部分を見つめる視線に差を感じる。単純に言え

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    mobanama 2007/08/30
    『岡田先生もハザールには深い関心を持っているのだが、ケストラー説については一笑に付した』ふーん。そーなのか。『ケストラーのトンデモ説は、オモテで語られないが実は国際的には常識であり』との整合は?
  • 炭酸水の夏: 極東ブログ

    夏は終わったわけではないが、日も短くなり、夕風は涼しい。この夏はどんな夏だっただろうか。そういえばよく炭酸水を飲んだ。沖縄で暮らしていたときもそうだったが、暑いとついコーラが飲みたくなる。普段ならコーラなんか気持ち悪くて飲めないんだが。そして、ご存じのとおり、コーラというのは、いやコーラに限らないけど、炭酸水飲料はブドウ糖果糖液である。意外と砂糖は入っていない。ブドウ糖は言うまでもなくグリセミック指数100という強者。果糖はそうじゃないけど中性脂肪を上げる(果実の果糖ならそれほどでもないらしい)。かといってアスパルテームとかいやだしな(味変だし)と悩んでいる内に、そうだ、ペリエ(参照)があるじゃん、と思いだし。ペリエを飲むようになった。ペリエって、他の炭酸水と比べておいしいんだよね。 そのうちにペリエの飲みやすさに物足りなくなって、もっと硬い水がいいよなと思い、コントレックスとかも飲んだが

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    mobanama 2007/08/26
    GEROLSTEINER.
  • また失われる10年かな: 極東ブログ

    これを書くかどうか悩んだが軽く少しだけ書いておこう。日の政局とアジア情勢の見取り図みたいなことだ。今週のニューズウィーク(8・15/22)の記事”蘇る「失われた10年」の悪夢”が面白かったのでそれを引くことになる。オリジナルの"A Symbolic Whipping"の含みがわかりづらいが。 要点は二つある。一つは、中国経済バブルの崩壊に日がどう備えるかということに関連してだ。参院選で大敗し安倍首相が退任するかという文脈で。 この局面で日の首相が交代すれば、アジア諸国に及ぶ影響は大きい。日の景気回復は、アジアとくに東南アジアの成長と投資の原動力になっている。中国経済のバブルが崩壊するときには(時間の問題だろう)、日経済が堅調かどうかで、アジア経済のこうむる打撃の大きさが変わってくるだろう。 筆者ジョージ・ウェアフリッツは随分踏み込んで書いていると私は思う。つまり、中国経済バブルの

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    mobanama 2007/08/13
    『中国経済バブルの崩壊は時間の問題だという点だ。…そして、端的な話、その打撃を緩和するのは日本の堅調な経済力なのだ』
  • [書評]「多民族国家 中国」(王柯): 極東ブログ

    非常に評価の難しいだなというのが読後の実感だが、論として見ずに簡易な便覧というか日垣隆の言うリファのようにとらえるなら、まず一定の水準として意義があることはたしかだ。 「多民族国家 中国」(参照)の内容は標題通り、多民族国家としての中国を扱っているのだが、この立ち位置が微妙なものだ。当初私は偏見があって、後でふれるつもりだが東トルキスタンの近況情報を得たいものの、中国様の鼻息を伺うことになるかなとも思った。が、そうとも言えない。下品な視線でいけないと思うのだが、細君が日人らしいこと、謝辞に安井三吉(「帝国日と華僑―日」)と山内昌之(「イスラームと国際政治」)の名が上げられていることからも、なるほどそのあたりの線かと納得する。書は、民族問題について日中間の今後の学術的な合意のラインというのはこのあたりかなというのの参考にもなるが、残念ながら現実の政治のダイナミズムというのはそうし

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    mobanama 2007/07/29
    『現代中国を清朝の継承国家とするとき、清朝は中国の王朝ではなく、モンゴル継承王朝』そう簡単なのかな。一応並立じゃないのかな。まあ地域国家ではない国家としてはそうなるのかな。
  • 極東ブログ: ミンチ偽装事件にボケたツッコミでも

    北海道苫小牧市の肉製造加工会社「ミートホープ」による牛肉ミンチ偽装事件についてだが、当初ニュースを聞いたとき、何か危険なものでも混ぜたのかと思ったら豚肉を混ぜたということで、なーんだ合い挽きを巧妙にしたものか、日風ハンバーグとか作るのに案外いいんじゃないか、とか思い、一気に関心を失った。が、その後、なにか世間のニュースで盛り上がっている。なんだ? もちろんもちろん偽装は良くない。それに、どうもその後のニュースを追っていると、読売”ミートホープ社、クレーム商品は保険金で賠償・回収し転売”(参照)や加ト吉の絡みもありそうだ。そういえば、加ト吉といえば四月に、日経”加ト吉、不透明取引で150億円損失・社長が引責辞任 ”(参照)という話があり、だもんで今回朝日”加ト吉の創業者の加藤義和相談役、経団連理事を辞任”(参照)ときた。そのあたりが狙い目だったというわけでもないのだろう。が、今回のミンチ

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    mobanama 2007/06/26
    『日本人の牛肉の嗜好はけっこうヘットの味によっているので』あ、やっぱりそうなんだ。『牛肉の味がわからない日本人の味覚が問題なんだよ』ま、そういうことだろうな。
  • 極東ブログ: コムスン不正問題メモ

    コムスン不正問題についてはブログで取り上げるのを控えていた。コムスンが悪いのは社会的に明白というところだろうか。水に落ちた犬はみんなで一緒になって叩かないとろくでもないことになる、ということは長いことブログを続けてきて学んだことの一つでもある。ただ、心にひっかかりはあった。世相のログを兼ねてこの問題にも少しだけメモ書きしておこう。 まず、なにが問題でいつから問題なのかということがひっかかっていた。そんなこと当たり前だろ的な空気が漂っているが、そのあたりを大手紙社説とかの概括を使って確認しておきたい。まず何が問題かだが八日付け朝日新聞社説”コムスン 処分逃れを許すな”(参照)より。話は厚労省の処分が決まったのはこうした悪があったからだといった文脈にある。 こんな処分を受けたのは、東京や岡山、青森などにある8事業所を開設する際、条件を満たすため、うその申請をしていたからだ。辞めたヘルパーを責任

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    mobanama 2007/06/10
    見えない。『厚労省のデザイン・ミスだったのではないか』そもそも介護分野が「ビジネス」の「市場」になるんだろうか。なんか欺瞞があるように思えてならない。
  • [書評]「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート(コリン・ジョイス): 極東ブログ

    昨年末に出たNHK新書の『「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート(コリン・ジョイス)』(参照)をふと思い出して読み返した。面白い。なんど読んでも面白い。簡単にも読めるけど、深く読める部分も多い。ニューズウィークのコラムと重なるネタも多いけど、このでまとめて読むとけっこうも味わいが深い。個人的にはなんとなくロバート・リンドの随想も思い出した。 コリン・ジョイスは、略歴を見ると、1970年ロンドン東部のロムフォード生まれ。オックスフォード大学で古代史と近代史を専攻とある。若いなと思うしエリートだなと思う。来日したのは92年とのこと。この間、太ったという話も最近ニューズウィークのコラムで読んだ。なんとなく日生活でのプライバシーのある側面が気になるが、まあ気にしない振りしておこう。 書はいろいろと興味深いエピソードが多い。若い英国人は現代の日をこう見るのかという示唆は当然として、意

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    mobanama 2007/06/05
    『第二次世界大戦、相撲、ヤクザ、芸者、皇室、女性、若者文化、憲法第九条、奇妙な犯罪/面白い展開があれば:パチンコ、宝塚、着物、演歌あたり』finalvent氏追加『捕鯨と英国女性殺害』