≪芦田修正考慮せぬは大問題≫ 憲法9条に関する政府解釈の最大の問題点は、いわゆる芦田修正を全く考慮に入れていないことにある。この点については、本紙の「国民の憲法講座」第19講と第20講(平成25年11月9日付と同16日付)で論述したところであるが、政府の憲法解釈変更との関連において、必要な範囲で再論することをお許しいただきたい。 芦田修正とは、帝国議会に提出された政府案の9条2項に、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とある文言の冒頭に、「前項の目的を達するため」の字句を加えて「自衛のためならば、陸海空軍その他の戦力」の保持を可能にするというものである。昭和21年8月、芦田均を委員長とする衆議院の帝国憲法改正小委員会で決められたことから、芦田修正といわれている。 芦田は32年12月5日、内閣に設けられた憲法調査会で修正の理由について、こう証言している。「私は、一つの含蓄をもってこの
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