米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株価は低空飛行が続く。販売台数も世界で落ち込みが鮮明だ。ウォール街の強気派ですら、テスラへの慎重な見方を強めている。だが、こうした逆風の中でも、これまで以上にテスラ株を買い増している層が存在する。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の熱烈なファンだ。 個人投資家の間でこうした「マスク信者」はかねて存在しており、X(旧ツイッター)上でのマスク氏の発言をつぶさに追っている。オンラインフォーラムでテスラを詳細に分析し、テスラ株のいわば応援部隊としても機能している。 だが、ファン層の熱意は過去の水準と比べても異様に高い。JPモルガン・チェースのグローバル株式デリバティブ担当ストラテジスト、エマ・ウー氏のデータによると、個人投資家は20日まで13営業日連続でテスラ株を買い越しており、テスラ株に80億ドル(約1兆1900億円)が流れ込んだ。流入額はデータがさか
