昨日、ガザの国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する大学に避難していた人々が、イスラエル軍の攻撃を受けて殺された。報道によれば死者は少なくとも45人にのぼるという。イスラエル軍は、ガザの住民に「避難」を呼びかけ、かれらの避難先を把握した上で、そこを戦車で砲撃した。 イスラエル軍のメッセージは、あまりにも明白だ。まず、パレスチナの人々に対しては、逃げ場などどこにもない(それが占領というものだ)ということ、そして、世界の人々に対しては、聞く耳などどこにもない(それがイスラエルというものだ)ということを、パレスチナ人の血で綴って読み上げてみせたのである。 では昨日の続きから。 ガザ侵攻 国際社会は停戦に動け(2009.01.06 朝日新聞 社説) 今回の対立激化の根底にあるのは、パレスチナ勢力の分裂だ。長く自治政府を担ってきた主流派ファタハは腐敗などから住民の支持を失い、06年の選