尺貫法が無くなり、「分」「厘」の影も薄くなってしまいました。 辞書でそれぞれ引いて見ましたが、いろいろな項目があって混乱してしまいました。 それで、私なりに「割」「分」「厘」の関係を整理してみました。 ◆長さ 尺・寸・分・厘 ◆重さ 貫・匁・分・厘 ◆貨幣 円・銭・厘 ◆足袋・靴のサイズ 文・分 ◆体温 度・分 ◆数の単位 分・厘 「分」と「厘」の共通項は、長さ、重さ。 「割」「分」「厘」の共通項は、歩合のみでした。 野球の「打率-2割8分3厘」という言い方で、今も残っています。 ※以前、《二つの位をもつ「分」》というタイトルで取り上げましたが、 「分」は少数第1位と第2位の両方を兼ねているという妙なことになっています。 一般的には、数値としては10分の1、歩合としては100分の1。 そういう訳で、「分」と「割」には 似たような言い回しがあります。 ・分がある(有利な情勢) ・分が厚い(厚