財・サービスの価格については、(1)伸縮的(flexible)なグループと(2)粘着的(sticky)なグループに大別できる。資産価格(株価や為替レートなど)は、一般的にきわめて伸縮的で、急上昇することもあれば、逆に急落することも珍しくない。財・サービスの中にも、そうした資産と同様に、その価格が短期間に乱高下することが往々にしてあり得るものが存在する。その代表的なものは、第一次産品である。 穀物や石油などの第一次産品の価格は、短期間に大きく変動する可能性がある。しかも現代では、それらを原資産とするデリバティブ商品(小麦の先物や原油の先物など)の取引が活発に行われており、それらの価格は資産価格と同様の性質をもつものなってきている。第一次産品が(1)の伸縮的価格のグループに属するのに対して、工業製品等は、それらの価格が上昇するにせよ下落するにせよ、それほど急激に変化するものではなく、(2)の粘
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