昨年台湾で、タイトルである『5月一號』の通り、5月1日に公開された一本の青春映画は、日本では残念ながら1年以上経った5月末に公開になってしまった(5月1日に観たかった!)。日本での邦題は、劇中に使われるビージーズの名曲の日本タイトルと同様に『若葉のころ』。夏の始まりに相応しい瑞々しさに溢れた作品になっているのだ。 ビージーズの「若葉のころ(First of May)」というと、やはりワリス・フセインの「小さな恋のメロディ」を思い出すだろうか。同じくビージーズが歌う主題歌「メロディ・フェア」と共に、映画史に残る伝説のヒロインであるトレイシー・ハイドの姿を思い起こすことができよう。筆者ぐらいの世代では、96年にKinKi Kidsの二人が主演した同名のドラマも同時に思い出すのである。いずれにしてもこの歌は、成長と共に過ぎ去っていく初恋や友情の思い出を歌った歌であって、哀愁漂うメロディと、シンプ
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