先日は始終決まったビットレートでエンコードする、固定ビットレート(CBR)の解説をした。今回はワンランク上の可変ビットレート(VBR)を使ってエンコードしてみよう。 固定ビットレートの最大の弱点は、ビットレートが常に一定なので、動きの激しいシーンではブロックノイズが出まくり、動きのないシーンではビットレートを無駄に消費(とはいえ、無駄にキレイにエンコード)される点だ。つまり、無理・無駄があるのが固定ビットレートなのだ。 いっぽう可変ビットレートは、動きの激しいシーンではビットレートを自動的に高く設定し、動きのないシーンではビットレートを低くする。とはいえ、全体を平均すると、指定したビットレートに近い値となるようにエンコードされるため、ファイルサイズもほぼ目標値になるというものだ。つまり、無理・無駄を少なくして、ビットレートに“ムラ”を取り入れるのだ。 同じビットレートであれば、固定ビットレ