文部科学省では、科学研究費助成事業の改革(科研費改革)の一環として、これまで科研費の審査において活用されてきた審査希望分野の分類表である「系・分野・分科・細目表」及び審査方式の見直しを行い、平成30年度助成(平成29年9月に公募)より新たな審査区分表及び審査方式の導入を中心とした抜本的な見直し(「科研費審査システム改革2018」)を実施しました。
佐野 雅己(物理学専攻 教授) 玉井 敬一(物理学専攻 大学院生(博士課程1年)) 発表のポイント 整った流れ(層流)が乱れた流れ(乱流)に遷移するときに従う普遍法則を実験で見いだした。 最大級のチャネル実験装置を製作すると同時に、普遍的な法則の検証に必要な新たな測定解析手法を考案したことが発見のポイントだった。 乱流への遷移の理解は省エネルギーなどに不可欠であるだけでなく、自然界に普遍的に存在する不規則現象の理解に繋がる。 発表概要 我々の回りは空気や水などの流体で満ちています。整った流れは層流と呼ばれ、乱れた状態は乱流と呼ばれます。しかし、層流がいつどのようにして乱流に遷移するのか、そこにどんな法則があるのかは、130年以上にわたる未解決問題でした(注1)。流体の方程式が非線形性(注2)のため数学的に解けないことや、実験的にも乱れの与え方にさまざまな可能性があることが理解を阻んできまし
要旨 理化学研究所(理研)倉谷形態進化研究室の倉谷滋主任研究員、兵庫医科大学教養部門生物学の菅原文昭講師(理研倉谷形態進化研究室客員研究員)らの共同研究グループ※は、顎(あご)を持たない脊椎動物「円口類」に属するヌタウナギ[1]とヤツメウナギ[2]の脳の発生過程を観察し、これらの動物では見つかっていなかった脳の中の2領域を新たに発見しました。これにより、段階的に進化してきたと考えられてきた脳の各領域のほとんどが、5億年以上前にすでに成立していたことを明らかにしました。 脳は細かく領域化された複雑な器官ですが、各領域が進化の過程でいつ獲得されたのかについては、未解明な点が多く残されています。現在、地球上に生息する脊椎動物の中で最初に分岐したのは、顎を持たない「円口類」と呼ばれる動物群です。円口類と、ヒトのように顎を持つ「顎口(がっこう)類」との比較により、脊椎動物の脳の初期進化を解明できると
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若手研究者に安定かつ自立して挑戦的研究を推進できる環境を与える「卓越研究員」事業が動き出した。文部科学省は5日、公募要領を公表し、まず卓越研究員を受け入れたい研究機関からポストを募集するための説明会を15日に都内で開くことを明らかにした。 卓越研究員は、昨年6月に閣議決定された成長戦略「『日本再興戦略』改訂2015」で打ち出された若手研究人材育成制度。年数を限られた任期付きポストが増え、独創的な研究に挑戦しにくくなっているといわれる若手研究者たちの支援が狙いだ。研究の場としては、大学、高専、国立研究開発法人、公設試験研究機関、企業など全国の産学官の研究機関を対象にしている。 公表された公募要領によると、卓越研究員の受け入れを希望する研究機関が提示したポストのうち、要件を満たしたものを文部科学省がホームページで公表する。並行して、若手研究者を対象に卓越研究員の公募を実施し、中立的な公的機関に
政府は理化学研究所などが研究者に高額な報酬を支払えるようにする法案の概要を固め、成果が上がる見込みのない場合、法人の長を解任できるようにすることなど、担当大臣の権限を強化する規定を盛り込みました。 こうしたなか島尻科学技術担当大臣は先週、理化学研究所を視察し、再発防止策が整ったとして今月中にも法案を閣議決定する考えを示し、これを受けて政府は法案の概要を固めました。 それによりますと、報酬や給与の支給基準に国際的に卓越した能力を持つ人材を確保する観点を加え、研究者への高額な報酬の支払いができるようにします。 一方で担当大臣の権限を強化し、成果が上がる見込みのない場合、法人の長を解任することや、国内外で新しい研究成果が明らかになった場合、その研究を行うように指示することなどを可能にする規定を盛り込んでいます。 政府は法案を今の国会に提出し、成立を目指すことにしています。
プールと私 プールいかなさすぎて身体ガタガタになってきた— 快適な生活 (@Kaiteki) 2016, 1月 25 プール行ってる 毎日3時間書いたら、プール行って、1時間弱泳いで、スーパーで買い物して帰るだいたい、週に3-5日くらい行くプール行く人生(?)にしてみたいと思ったからプール行くことにした毎日3時間だけ書く - 快適な生活 プールをめぐる制度 やばい時ほど毎日プール行くそれが重要2015年初夏〜初冬は、博論を含めて4本並行してひたすら論文書いたり*1、ウルトラガチ(?)なプレゼンテーションが何回かあったりしたので、その時期はとにかくプール行きまくったなんかおかしいと思ったらプール行く シリアスな行事が控えているので連日肉を投入しています なぜプールか?プール、なんか状態(?)がニュートラル(?)になる感じ(?)がするプール行かない日がつづくと身体やメンタルに違和感でてくるるろ
東北大学大学院生命科学研究科の東谷篤志教授と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の東端晃主任開発員らは、国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟での宇宙実験で、モデル生物のひとつである線虫を微小重力下で育てたところ、筋肉がやせ細ることを遺伝子やタンパク質の解析で発見しました。 国際宇宙ステーションでの二度の宇宙実験を通して、宇宙で生育させたモデル生物の一つ、線虫(C. elegans)(1)のからだの変化を分析しました。詳細は以下の通りです。 運動する頻度が極端に低下する。 エネルギーの代謝や個々の細胞のなかの骨組み(細胞骨格)も低下する。 2回の異なる宇宙実験から、再現性の良い結果が得られた。 「きぼう」には、同じ細胞を微小重力で育てる実験区(μG区)と遠心機によって人工的に重力を与えて育てる実験区(1G区)があります。上記の結果は、このμG区と1G区の比較によるもので、重
政府は22日、昨年12月の「総合科学技術・イノベーション会議」で了承した「第5期科学技術基本計画」を閣議決定した。同計画は、2016年度から5年間の科学技術政策の方向性を定め、予算配分に直接影響する重要な意味を持つ。研究者新規採用の女性比率を3割に高めるなど、八つの具体的な数値目標を初めて明記したのが特徴。5年間で人材育成のための環境整備を進めて科学技術基盤の底上げを目指す。 基本計画は、まず、日本が持続的経済成長と地域社会の活性化を実現するために、科学技術分野でイノベーションを起こす力を持ち続けることが前提になると指摘した。 その上で(1)未来の産業創造と社会変革(2)経済・社会的な課題への対応(3)基盤的な力の強化(4)人材、知、資金の好循環システムの構築—を計画の4本柱にした。 具体的な数値目標として「40歳未満の大学教員を1割増加し、将来的には3割以上にする」「新規採用に占める女性
初めまして,lumelyです.博士課程3年目の学生をやっています. ある程度アカデミックなことについて何かアウトプットする場を前々から設けたかったのですが,業績をまとめているresearchmap(NetCommons)は機能に不満があり…… 私が出入りしている研究室では月1回くらいで色々な先生をお呼びし,ご飯を食べながらお話を聞くというイベントがあるのですが,その中で必ず聞かれる質問の1つに「学生時代にやっておけば良かったこと」があります. これについて,これまでの経験ではほぼ全員が口を揃えて「もっと学生のうちに勉強しておけば良かった」と言うのですが,最近になりようやくその気持ちが分かってきました. 一方,学生生活も9年目となると色々と反省もあるため自戒も兼ね,研究室に配属され,これから研究に取り組む大学3年次1月の私に卒業研究の取り組み方について伝えることを想定して勉強や研究への取り組
今日はラボミで突然GDがNIH grantのスコアシステムについてセミナーをはじめた。彼のroleは本人もいうようにgrant writerなので、これまでに聞いたグラント関連のセミナーよりもはるかに実践的だった。 以下、そのノート。 従来のスコアシステムは有名なように、 feasibility>>>innovation (traditionally) だった。つまり実現可能かつデータがそろってる状況ではじめてfundされる(自分も昔、長々と書かれたプロポーザルの最後が"Cell in press"な申請書を見た。もう終わってるなら申請するなよ)。 それが徐々に変わりつつあるようで、ポイントは数年前に実施されたIMPACTセクションにある。詳細はNIHからリリースされたこの告知がわかりやすい。 これはfeasibilityよりも研究の純粋な重要性をポイント高くするためのセクションだそうだが
要旨 理化学研究所(理研)生命システム研究センター合成生物学研究グループの上田泰己グループディレクター、砂川玄志郎 元研究員(現 理研多細胞システム形成研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクト研究員)、鵜飼(蓼沼)磨貴テクニカルスタッフⅠ、ディミトリ・ペリン元研究員(現 客員研究員)、高速ゲノム変異マウス作製支援ユニットの隅山健太ユニットリーダーらの研究チームは、特定の遺伝子をノックアウトした個体を、交配を必要とせず効率よく作製する「トリプルCRISPR法」と、呼吸パターンを用いることで非侵襲かつ高効率に睡眠表現型解析[1]を行う「SSS(Snappy Sleep Stager)」を開発し、次世代型の逆遺伝学を実現するプラットフォームを確立しました。そして、この手法により新たな睡眠遺伝子「Nr3a」を、マウスを使った実験で発見しました。 特定の遺伝子を改変したりノックアウトし、どのよう
中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 先だって・・・とはいいつつも、もう先月のことになりますので、随分前のような気もしますが、「一人称研究のすすめ」(諏訪正樹・堀浩一編著)という本を読みました。 僕は人工知能研究はまったくの門外漢なのですが、本書によりますと、一人称研究とは 「数少ない被験者(例えばN=1)の個別具体的な状況に面白い現象をみいだし、仮説をたて、その仮説を検索クエリーとして、同じ現象が数多くの他者にも成り立ちはしないか」 と探す方法である、とされています(諏訪 2015、p15)。 従来の研究が、まず「被験者(N=大量)」を数多くあつめて(大規模データを用います)、普遍的な共通点を探すこと」をもって普遍性を確保しようとしたのとはやや異なる
鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 新年あけましておめでとうございます。 気がつけば昨年の10月からブログを更新していませんでしたね。11月29日に鈴鹿医療科学大学で開催され、多くの皆さんに参加していただいた第二回日本薬膳学会での会長講演を初めとして、その前後に毎週のように全く別のテーマで講演をさせていただき、猛烈な忙しさでした。本来は去年の間に書いておくべきテーマであったのですが、お正月休みに入ってやっと書くことができたという状況です。日本の研究力の低下について書籍の執筆も頼まれているのですが、進捗がずいぶん遅れています。すみません。 でも、このブログも、その書籍の一部にしますからね。 さて、平成15年は日本人のノーベル賞連続受賞の喜ばしいニュースとともに、タイムズ社(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション、Time
要旨 理化学研究所仁科加速器研究センター超重元素研究グループの森田浩介グループディレクター(九州大学大学院理学研究院教授)を中心とする研究グループ(森田グループ)[1]が発見した「113番元素」を、国際機関が新元素であると認定しました。12月31日、国際純正・応用化学連合(IUPAC)より森田グループディレクター宛てに通知がありました。これに伴い、森田グループには発見者として新元素の命名権が与えられます。欧米諸国以外の研究グループに命名権が与えられるのは初めてです。元素周期表にアジアの国としては初めて、日本発の元素が加わります。 森田グループは、理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)[2]」の重イオン線形加速器「RILAC[3]」を用いて、2003年9月から亜鉛(Zn:原子番号 30)のビームをビスマス(Bi:原子番号 83)に照射し、新元素の合成に挑戦してきました。
2015年12月29日 平成27年度科研費配分結果に見る日本の研究状況 Tweet 平成27年度科学研究費助成事業の配分結果の電子データが公開されていたので、昨年分に引き続き、今年の科研費の配分結果を見てみたい。 なお、科研費を知らない人のために説明しておくと、科研費とは文科省及び日本学術振興会が主導している競争的資金である。国内の研究機関に所属する研究者が研究費を得ようとするならば、真っ先に候補に上がる仕組みであり、科研費申請後ピアレビュー審査を経て配分が決定される。科研費以外にも研究費を得る手段は複数あり、科研費が全てではないが、科研費を得ている研究機関はその分野を主導する研究を行っている公算が大きい。 平成27年度9月現在で新規応募総数は106,878件、新規採択件数は29,989件で、新規採択率は28.1%となっている。おおよそ3割の申請に科研費が拠出されていることになる。新規採択
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