(2013年1月21日 追記あり) 昨日あたりから、日本生命が今年4月以降も保険料を改定しない、との記事が飛び回っています。 かんぽ・日生、保険料据え置き 主力商品で4月以降(日経) 日生、保険料据え置きへ 各社は戦略練り直しも(共同) 日生、保険料据え置き=他社の価格戦略に影響(時事) まず、背景を説明しましょう。 生命保険(や一部の損害保険)は長期にわたって保障を行うため、保障のために保険料の一部を積み立てておかなければなりません。その積み立てを「責任準備金」といい、生命保険の場合はおおむね「予定死亡率」と「予定利率」の2つの率を元に計算されます。 責任準備金の積み立てがあまりに少ないと将来の保険の保障に支障をきたすので、責任準備金の計算に用いられる「予定死亡率」と「予定利率」については金融庁が実質的に指定しています。(なお、保険料の計算にも「予定死亡率」と「予定利率」が用いられますが