文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第26回 「アメリカにおける日本のライトノベル ― Yen Pressの新たな挑戦」‐後編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』『ブラック・ホール』『デイトリッパー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ ■ <アメリカのヤングアダルト小説> アメリカの若者向け小説に対する呼び方はいくつかあるが、最も一般的と言えるのはヤングアダルト小説だろう。書店でも「ヤングアダルト」のコーナーはすぐに見つけることができる。「juvenile(ジュヴナイル)」も使われるが、それは主に7、8歳から11 歳ぐらいまで