米軍普天間基地に8月にも配備される予定の垂直離着陸輸送機オスプレイについて、仲井真弘多・沖縄県知事と佐喜真淳・宜野湾市長は19日、外務省を訪れ、玄葉光一郎外相に配備中止を求めた。これまでも飛行中の爆音などが指摘されていたオスプレイだが、このヘリの問題はそれだけではない。本来なら、日本の上空を飛べない構造上の欠陥があるのだ。 軍事ジャーナリストの神浦元彰氏がこう言う。 「日本の航空法では、安全上の基準として、ヘリには『オートローテーション』という機能が不可欠です。この機能は大ざっぱに言うと、上空でエンジントラブルなどが起きて緊急着陸する場合、回転中のプロペラの角度を変えて浮力をつくり出し、安全に着陸させる機能です。しかし、オスプレイにはこの機能がありません。開発した米国でも、『軍用機』ということで特別に飛行を許可された異例のヘリなのです。オスプレイは4月にモロッコ、6月に米フロリダ州で墜