米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設の是非が最大の争点になった名護市長選が19日投開票され、移設に反対する無所属で現職の稲嶺進氏(68)=共産、生活、社民など推薦=が、無所属新人で移設推進を掲げる前自民党県議の末松文信氏(65)=自民推薦=を破り再選した。 支援する各党の党首・幹部クラスや閣僚級が選挙期間中に駆けつけ、地方選とはいえ国政選挙並みに取り組んだ。安倍晋三政権では、名護市長選と2月の東京都知事選、山口県知事選の3連戦が注目されているが、初戦で取りこぼしたわけだ。 市長選では、民主党政権において県外移設の夢を持たされた名護市民の間でいまだに県内移設へ反対が根強いことを改めて全国に示した形だ。 もっとも、名護市長には基地移転を阻止できる権限は基本的にはない。この点から、選挙期間中、石破茂幹事長が「基地の場所は政府が決めるものだ」と語り、菅義偉官房長官も、選挙結果にか