今回の翁長知事の埋立承認撤回表明は、大浦湾の軟弱地盤が最も大きな理由となっている。ただ、あまり取り上げられてはいないが、活断層の問題についても新たな事実が指摘されているので説明しておきたい。 知事が防衛局に出した埋立承認「撤回」のための「聴聞通知書」には、「不利益処分の原因となる事実」という文書が添付されている。「撤回」の理由を列記したものだ。 そこでは、「活断層」について、次のように指摘している(2頁)。 「埋立区域付近の陸上には、辺野古断層という活断層が存在することが文献において示されていたものであるが(遅沢壮一=渡邊康志『名護・やんばるの地質』、辺野古断層を海に延長していくと、その延長上の海底に谷地形または谷側壁の急斜面が延びていることが認められる---加藤祐三琉球大学名誉教授から埋立対象区域の上記海底谷地形は活断層の位置を示していると推定されるとの指摘がなされた」 「遅沢壮一氏(『