書いた文字を消せるペンを巡る特許権を侵害されたとして、文房具メーカー「パイロットコーポレーション」(東京都中央区)が同業の「三菱鉛筆」(品川区)に、製造や販売の差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こしていたことがわかった。 同地裁で21日に開かれた第1回口頭弁論で、三菱鉛筆側は争う姿勢を示した。 提訴は1月11日付。訴状などによると、パイロットは2005年8月から、書いた文字をペン後部に取り付けたラバーでこすって消せるボールペンを販売し、07年10月に特許を出願した。一方、三菱は10年3月から、キャップでこすって文字を消せるボールペンの販売を開始した。パイロット側は、ラバー部の摩擦熱でインクを消せる特許が侵害されたと主張している。 三菱鉛筆の話「事前の調査で特許権の侵害にあたらないと判断して販売しており、心外な訴えだ」