本格的なウインナーソーセージとして1985年に発売されて以来、ミート売り場の常連であり続けている日本ハムの「シャウエッセン」。噛(か)めばパリッと音が出て肉汁があふれ出る本格タイプの登場はソーセージのイメージを書き換えた。だが、ロングセラーゆえに変えられないジレンマも抱えてきたという。ゆでる食べ方を日本に持ち込んで成功しただけに、いつしか社内には「焼くな、切るな」のタブーが根付いていった。 今年で発売から37年目を迎えたシャウエッセンは、日本ハムにとって今も主力商品だ。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ飲食店向けハム・ソーセージ需要をカバーしたのが、シャウエッセンをメインとする家庭向け商品だ。 「コロナ禍による巣ごもり需要もあったと思いますが、最もインパクトが大きかったのは2019年に踏み切った『電子レンジの解禁』だったと思います」 日本ハムでシャウエッセンに携わる小村勝・加工事業本部マーケ
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