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ブックマーク / 1000ya.isis.ne.jp (13)

  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
  • 1511夜 『百年の誤読』 岡野宏文・豊崎由美 − 松岡正剛の千夜千冊

    読書にはリーダビリティが起伏する。 読み手の都合を持ち出すのも、読書なのである。 とするのなら、小杉天外は氷室冴子の少女小説で、 花袋の『蒲団』は知り合いになりたくない男の話。 『城の崎にて』は名文なんかじゃなく、 実篤の『友情』はただの妄想の産物で、 『智恵子抄』は傲慢の成果にすぎなくなる。 書は名うてのプロの読みが、明治以来の ベストセラーを片っ端から俎上に上げた辛口談義。 こういう読み方があることを、感じてほしい。 を読んでいると、中身やテーマや物語の進行の興味とはべつに「手抜きをしたな」「これはしんどい」「いいかげんにしろ」「この調子は読みたくない」「なんだよ、そうくるのかよ」「やられた」「いい気なもんだ」という気分がしょっちゅうおこる。 映画テレビドラマを見ていても、そういうことはのべつ気になるけれど、映像作品は上映側が鑑賞スピードを管理しているので、面白かろうと退屈だろ

    1511夜 『百年の誤読』 岡野宏文・豊崎由美 − 松岡正剛の千夜千冊
    negadaikon
    negadaikon 2013/07/15
    今頃取り上げるのが、ちょっと謎。
  • 1510夜 『〈弱さ〉と〈抵抗〉の近代国学』 石川公彌子 − 松岡正剛の千夜千冊

    柳田国男は日の郷土では 「泣くこと」が重視されるとみなし、 そこに先祖からのイエが一貫していると見た。 折口信夫は日人の歌や物語に 「たおやめぶり」があることを誇り、 その「めめしさ」にこそ 生命の輝きが認められると主張した。 保田與重郎は古来の言霊のはたらきに注目し、 そこには「偉大な敗北」がうたわれていると見た。 いずれも軍国主義日の戦局のなかでの思索である。 いったい柳田・折口・保田は 日の来し方行く末に何を凝視したかったのだろうか。 昭和20年7月26日、内務省5階の情報局講堂で戦意高揚の啓発宣伝を組み上げるため、文化芸能団体の協力を要請する会合がひらかれた。日の敗色は濃厚だったが、最強硬派の陸軍は土決戦を控えて文化人や芸能人の戦意を確認しようとしていた。 会合では啓発活動実施要領が配布され、久富達夫情報局次長の挨拶、今井一二三総務部長、栗原悦蔵報道部副長、井口貞夫情報

    1510夜 『〈弱さ〉と〈抵抗〉の近代国学』 石川公彌子 − 松岡正剛の千夜千冊
  • 0895夜 『モーセと一神教』 ジグムント・フロイト − 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    0895夜 『モーセと一神教』 ジグムント・フロイト − 松岡正剛の千夜千冊
  • 0545夜 『知の考古学』ミシェル・フーコー -松岡正剛の千夜千冊

    知の考古学 ミシェル・フーコー 河出書房新社 1979 Michel Foucault L'Archeologie du Savoir 1969 [訳]中村雄二郎 ミシェル・フーコーの話に入る前に、手前味噌の話を少々しておきたい。なぜこんな話をするかということはすぐにわかる。後半でも関連してくる。 編集工学研究所はいくつかのアーカイブをつくってきた。最初はプリントメディアのフルカラーの大冊『情報の歴史』(NTT出版)で、サブタイトルに「象形文字から人工知能まで」と銘打った。一万年の「情報」の変遷を綜合年表にしたものだ。これはのちに慶應大学の協力(金子郁容リーダー)でデジタルメディア化して「CRONOS」というデータベース・システムにした。 その後、いくつかの試作をへて、まとまったものとしては京都の歴史文化の事象・図像・テキスト・詩歌などを多重多層の構造で貯蔵し、連想検索に工夫を凝らした京都

    0545夜 『知の考古学』ミシェル・フーコー -松岡正剛の千夜千冊
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
    negadaikon
    negadaikon 2013/01/15
    「交際」
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
  • 1493 夜 | 松岡正剛の千夜千冊

    知識の社会史 知と情報はいかにして商品化したか ピーター・バーク 新曜社 2004 Peter Burke A History of Knowledge―From Gutenberg to Diderot 2000 [訳]井山弘幸・城戸淳 編集:渦岡謙一 装幀:虎尾隆 「6万冊のと一緒にゴートクジにお引っ越し」。 この移転通知ハガキの文言をもって、 われわれは師走の都心を、 ミサイル発射も選挙もものともせずに、 よいしょよいしょと大移動した。 これは物理的にはとても小さいけれども、 ぼくのジンセーにとってはけっこう大きな 「知の移転」作業なのである。トランスフォームなのだ。 歴史上、書物に知識が蓄積されるにつれ、 これまで多様多彩な「知の社会」が提案され、 形成され、試作され、自慢されてきた。 しかしその試みは、いまや学問の府や図書館グーグルから 共読コミュニティのほうに移転されるべき

    1493 夜 | 松岡正剛の千夜千冊
  • 1485夜 『沈黙の艦隊』 かわぐちかいじ − 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    1485夜 『沈黙の艦隊』 かわぐちかいじ − 松岡正剛の千夜千冊
    negadaikon
    negadaikon 2012/09/29
    これはアツい…!
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

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    negadaikon
    negadaikon 2012/03/16
    今日はセイゴオさんとこからも。敢えて。合掌
  • 1457夜 『脱原子力社会へ』 長谷川公一 | 松岡正剛の千夜千冊

    のエネルギー政策は、 いったいどうなっていくのか。 政府は安全確認を前提とした 原発維持路線を打ち出している。 原発のすべてが危険とは言えないが、 電力供給を原子力ばかりに依存する必要もない。 火力・水力・風力・地熱・バイオマスもある。 けれども、どのエネルギーに頼るかについては、 いまや「社会的合意」が要請される。 その合意のプロセスに 熟議民主主義(deliberative democracy)などが浮上してきた。 今夜はその議論の一端を、加藤尚武、長谷川公一、 飯田哲也、ヴァン・ジョーンズのをもって案内する。 ◆加藤尚武『災害論:安全性工学への疑問』(2011・11 世界思想社) 災害をめぐる哲学は、セネカの『自然研究』第6巻「地震について」を嚆矢に、1755年のリスボン地震をめぐるカントの『地震原因論』『地震の歴史と博物誌』『地震再考』3部作やヴォルテール(251夜)の『カン

    1457夜 『脱原子力社会へ』 長谷川公一 | 松岡正剛の千夜千冊
  • 1448 夜 | 松岡正剛の千夜千冊

    鯨と原子炉 技術の限界を求めて ラングトン・ウィナー 紀伊国屋書店 2000 Laangton Winner The Whale and The Reactor 1986 [訳]吉岡斉・若松征男 編集:水野寛 装幀:芦澤泰偉 原子力って何なのか。核エネルギーのことだ。 原爆と原発は何がちがうのか。ほとんどちがわない。 では、原子炉では何がおこっているのか。 燃料ペレットで核分裂がおこり、 ウランからプルトニウムが生成されている。 原子力の平和利用は可能なのか。 ここまで原発事故が連打されていて、 おまけに核燃料の処理ができないようでは、 とうてい原子力社会など到来するはずがない。 こんな話で今年を了えるのは忍びないけれど、 それが2011年のニッポンだったのである。 だったら来年は、鬼と一緒に笑ってみせようか。 それとも鯨に原子炉を叩いてもらおうか。 今夜の千夜千冊が今年のラスト・ナビゲー

    1448 夜 | 松岡正剛の千夜千冊
    negadaikon
    negadaikon 2012/01/04
    セイゴオ蔵書の背表紙写真がなんか圧巻です。。。
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