宜しければご一読前に応援お願い致します。 トルコ経済が低迷から抜け出せずにいる。トルコ統計局が2日発表した2019年4~6月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比1.5%減と、3四半期連続でマイナスだった。通貨安の影響で所得増を上回る物価高が続き、消費が低迷した。通貨急落の引き金となった対米関係の改善も進まず、景気の先行きは見通せない。 トルコのGDPの6割を占める個人消費は前年同期比マイナス1.1%だった。マイナス4.7%だった前期よりは改善したものの、インフレ率が15%超で推移しており、消費回復の足かせとなっている。 政府・民間による投資もマイナス22.8%と落ち込んだ。この数年、経済のけん引役となっていた建設業の低迷が目立った。通貨安とインフレに歯止めを掛けるために中央銀行が昨年、大幅利上げに踏み切ったため、投資と生産活動が鈍った。 景気を刺激したいエルドアン大統領の強い意向を受け