【花巻東・彦根東】二回表のピンチに伝令として仲間に声を掛ける彦根東の戸田将誠選手(右から2人目)=阪神甲子園球場で2013年8月13日、和田大典撮影 夏の甲子園第6日の13日、初出場の彦根東(滋賀)が登場。大会期間中でも選手たちが宿舎で大学入試の模試を受けるほどの県内有数の進学校だ。塾通いなどで練習時間が限られる中、効率重視の練習メニューを考案したのは戸田将誠(しょうま)選手(3年)。甲子園のマウンドに立つという夢は封印し、「日本一の文武両道」を目指すチームを支え続けた。 【花巻東が序盤集中打、粘る彦根東振り切る】 小学4年の時、軟式野球を始めた。中学1年の時、2009年センバツに出場した彦根東の試合を見て「野球も勉強もできるのはここしかない」と進路を決めた。投手として憧れのマウンドに立ちたかった。 彦根東では代々、選手の1人が「主務(しゅむ)」と呼ばれる役に就く。村中隆之監督(45)