安倍晋三首相は3日の参院予算委員会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する沖縄県の翁長雄志知事と面会していないことについて「内閣改造や衆院選などがあり、そういう機会がなかった。今後翁長氏やそのスタッフとの信頼関係が生まれる中で対応したい」と述べた。社民党の福島瑞穂氏への答弁。 安倍首相は、辺野古移設に伴う埋め立てを承認した仲井真弘多前知事とは度々面会していた。福島氏が「仲井真氏への対応と違い過ぎる」と指摘すると、首相は「政府としては基本的にしかるべき対応を取っている」と反論。菅義偉官房長官は「沖縄関係は従前より担当する杉田(和博)官房副長官が翁長知事には面談している」と述べた。【水脇友輔】