車を止めるベルギーの警察官(2020年4月19日撮影、資料写真)。(c)BENOIT DOPPAGNE / BELGA / AFP 【4月25日 AFP】ベルギーで23日、体内でアルコールが生成される非常にまれな疾患「自動醸造症候群(ABS)」の男性(40)が、飲酒運転の罪に問われた裁判で無罪になった。 ABSは代謝疾患の一種で、胃腸内で炭水化物の発酵することで血中アルコール濃度が上昇し、酩酊(めいてい)の兆候が起きる。 弁護人によると、3人の医師による検査で男性がABSと診断された証拠を提出。裁判所は法律で想定されていない要因の存在を認め、男性に無罪を言い渡した。 弁護人によると現在、ABSと正式に診断されている患者は世界で20人程度。だが専門家らは、症例数が過小評価されているとみている。 男性は2022年4月に車を運転中、警察に止められ、呼気検査で1リットル当たり0.91ミリグラムのア