19日の衆院予算委員会では、中川前財務・金融相の辞任に至る経緯と首相の任命責任について、野党だけでなく与党からも厳しい質問が出た。麻生首相は「一番の問題は体調。あの映像の問題は体調から起きた話」と薬による中川氏の体調悪化を強調するなど苦しい釈明に追われた。 首相は、主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後の中川氏のもうろう会見について、「薬による部分は非常に大きく、酒がすべてかと言われれば、それは少し違っている」と説明。そのうえで「(G7の)会議まで悪かったというイメージを与えることになった。誠に遺憾だ」「良くない印象を世界に与えた」と改めて陳謝した。 首相は、中川氏の帰国後3回にわたって連絡をとった内容を紹介。16日夜、首相官邸で「体調を万全にして予算成立に全力を尽くしたい」と述べた中川氏に、「健康管理はしっかりしなきゃダメ。着実に仕事の成果を出してもらいたい」と語ったという。