ウクライナ侵攻に部隊を派遣するロシアの民間軍事会社「ワグネル」の元指揮官を名乗る男性がノルウェーに逃れて亡命を求めていることが明らかになった。英メディアが16日伝えた。2月の侵攻開始以降、ワグネルのメンバーが西側の国へ逃亡したことが発覚したのは初めてとみられる。 男性はアンドレイ・メドベージェフ氏(26)。ウクライナで4カ月ほど戦闘に参加した後、昨年11月に前線を離れてロシア国内に潜伏、隣接するノルウェー北部の国境から入国したとされる。ノルウェー当局が13日、不法入国の疑いで身柄を拘束した。 代理人などによると、ロシア軍の元兵士で、2017~18年に刑務所で服役した後、ワグネルに参加。本人は、脱走兵らが処刑されるなど、ウクライナで多数の戦争犯罪や人権侵害を目撃し、逃亡を決断したと説明している。(共同)