IoTが注目を集め、ここ数年でメガネや腕時計・腕輪型のウエアラブルデバイスが多数登場した背景には、半導体技術の進化があります。インテルのCPUで比較すると、1997年に登場した「Pentium II(ペンティアム ツー)」と、2014年に発売されたEdisonでは大きく違います(図5-1)。Pentium IIはCPU単体を巨大なカセット状のケースに収めていました。それがEdisonだとわずか100円玉サイズの中に、デュアルコアのCPUとメモリー、ストレージ、Wi-Fi、Bluetoothといったコンピュータを構成するすべてが収まっています。 半導体製品は技術の進歩によって大幅に小型化している。例えば米インテルの「Pentium II」は幅15cmくらいあるスロット型のCPU。Edisonは100円玉くらいの大きさで、より性能のよいプロセッサーに、メモリーやWi-Fiなどの周辺回路を混載し
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