技術評論社傅さんより恵投頂きました。おおきに。 エンジニアがフリーランスで年収1000万円になるための稼ぎ方 作者: 大和賢一郎出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2016/11/29メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る フリーランスで一番大変なのは営業 本書は社員の方がフリーランスを検討し始めたときに最初に読む本、という位置づけです。細かい話は置いといて、フリーランスと正社員はこういう点が違うという抑えから入り、案件のとり方や自分の売り込み方、地雷案件の見抜き方などの実務に入り、最後にフリーランスで長くやっていくためのポイントを紹介しています。 本書に書かれている内容でフリーランスで最もハードだと感じたのが、営業です。僕もまだまだですが、仕事を取ってくるというのは思いの外難しいものです。ほんとにもう。筆者の方は「自分で営業する」「クラウドソーシングを使う」「エージェン
■ APIデザインケーススタディ ~Rubyの実例から学ぶ。問題に即したデザインと普遍の考え方 (WEB+DB PRESS plus)(田中 哲) 読み始めたのが約一ヶ月前だけど、けっして難しくないのでもっと早く読まないとあかんね……。 rubyistになら「akrさんがRubyのAPI設計に関する本を出したよ!!」って言えばそれ以上の説明なしでマストバイという理解を得られるんだけど、他の言語の人にはなんて言うかねぇ。 スジの通った指針はあるものの、基本的にこれまでRubyがぶち当たってきた設計上の難問についてその解決の過程を提示していくというケーススタディ本なので、教科書的な技術書ではない。というかその難問登場→解決の繰り返しにまるで冒険小説を読んだ時のような読後感があっておもしれぇなぁと思った。つまるところ、プログラミングってぇのは血沸き肉踊る冒険なんだよ。 序盤のIOやソケットは、旧
『 APIデザインケーススタディ 』という本を頂戴したので読んでみた。 ライブラリ作者に向けて この本はRuby標準ライブラリを題材にして、分かりやすく、多様な機能をサポートして、互換性を保つAPIの設計をするにはどのように考えるべきかを教えてくれる。 ここでAPIと言っているのは、一般的なRubyのクラスとオブジェクトとメソッドから成るライブラリをどうデザインするか、という話である。 別にChef RecipeやRSpec DSLのようなちょっと変わったDSLを設計するとかそういう話ではない。確かにその種の言語内DSLのデザインには固有のセンスが必要とされるし、 Ruby DSL Handbook なんて本が書かれているように実装にあたってもある種のテクニックが必要なのも確かだ。でも、それ以外の「ふつう」のライブラリのデザインは果たして簡単だろうか。 適切な粒度のクラスを定義する。必要な
この記事は、Ruby Advent Calendar 2015 の16日目の記事です。 勢いで、Advent Calendarに登録したのでネタを調べていましたが、人に誇るプロダクトなどもないので、Rubyに関して今年出た(or 私が読んだ)ものについてまとめてみます。 独断と偏見になってしまいますが、私のように文法やライブラリはある程度理解して、初級者から中級者へレベルアップしたい方にオススメしたい順に並べてみました。 さらに遡れば良い本もたくさんあると思いますが(例:青木さんのRHG)、Rubyの仕様は常に変わっていくこともあって、比較的新しい本の中でより有益な本を見つけていくということも、大事だと思います。何より楽しいですし。 [★★★★★] Rubyのしくみ -Ruby Under a Microscope [★★★★★] メタプログラミングRuby 第2版 [★★★★☆] パーフ
『数学する身体』は、独立研究者・森田真生氏が「数学とは何か」そして「数学にとって身体とは何か」を自問しながら数学の歴史を追いかけた一冊である。その流れは、アラン・チューリングと岡潔の二人へと辿り着く。 そしてこの森田氏の試みを応援すべく、二人の刺客が客員レビューに名乗りを上げた。一人目は科学哲学を専門とし、同じように身体論へアプローチする下西 風澄さん。彼は本書を「格闘の書」と評す。ちなみに2人目は10月21日に掲載。乞うご期待。(HONZ編集部) 私たちが心を高鳴らせるのは、いつも「はじまりの瞬間」である。 数学という完成された美しい建築物を眺め、そして学ぶとき、私たちはその起源を忘却している。しかし、そこには確かに、不安になるほどの未知と可能性に開かれた「はじまりの瞬間」、そしてそこから走り出す物語があったのだ。 本書は、「数学がはじまる瞬間」、その風景を垣間見せてくれる。それは、生ま
『数学する身体』客員レビューとして登場した第一の刺客は、速やかにミッションをコンプリートし、公開翌日に重版が決定した。つづく第二の刺客は、デザインを始め様々な分野で活躍する小石 祐介氏。森田氏とは大学時代の同窓という間柄でもある小石氏は、森田真生の人となりから本書を読み解く。好評につき、第三弾も計画中!(HONZ編集部) 老人はあらゆる事を信じる。中年はあらゆる事を疑う。青年はあらゆる事を知っている。 オスカー・ワイルド 人生には奇妙な出来事がよく起こる。味わい豊かな偶然が生む機微を、優れた小説家はまるでそれが連続的な必然に導かれたかのように描く。ポール・オースターならばそれを『偶然の音楽』と言うだろうか。数学の世界も非自明な偶然に支えられているらしい。一見脈絡のない世界や概念が、「何か」をきっかけとして結びつき、想像をしていなかった新しい描像が立ち上がる。本書の言葉を借りれば、偶然とも必
プログラマであれば,多かれ少なかれ技術書を読む機会があると思います。技術書を読む方法にもコツがあります。本稿では,技術書を読みなれていない学生や新入社員を対象に「技術書を読む技術」を紹介します。 技術書を読む目的を考える その技術書から何を得たいのか目的を明確にしてから読むようにします。技術書は,最初のページから1ページずつ丁寧に読むものではありません。わからない部分に時間をかけ過ぎずに,読み進めるのも読み方のコツになります。必要な知識が得られれば全文を読む必要はありません。 はじめに下読みする 精読する前に本全体の下読みを必ずしてください。流し読みでよいので最初から最後まで一気に目を通します。早めに本の全体像を把握することが重要です。役に立ちそうな部分や理解できそうな部分から優先的に読むようにすると,効率よく必要な知識を身に付けることができます。 技術書を小説のように読んではいけません。
_ エクストリームプログラミング レビューアとして参加 レビューアとして参加させていただいた『』(いわゆる白本の完全新訳版) が発売されました。そして、とても光栄なことに、翻訳者の @kdmsnr から話を振ってもらって、日本語新訳版への推薦の言葉まで書かせてもらいました。 @kdmsnr をはじめ、オーム社さん、レビューア陣のみなさま、お疲れさまでした。 レビューアをやらせてもらうのにあたって、日本語と並べて原文も見直したのですが、Kent Beckの英語は解釈が難しかったです。私が翻訳する場合は、行間を補足して(言葉を補って)、分かりやすい日本語の文章にしょうとしてしまうのですが、@kdmsnr の翻訳は行間は補わずに (いわゆる超訳に逃げないで)、原文に忠実に翻訳しながらも、分かりやすい日本語になっています (安心して読めます)。よって、行間については、各自補って読むといいと思います
📖 殺されるとき、殺すとき、完全にイッてしまったときのヒト反応はいかに。 その研究を尽くし、どんな修羅場でも確実に殺人や防御を完遂させる訓練のエキスパートが記したご本だ。 読んでおくと吉。 ピストルの撃ち合いにライフルを持ち込むのは、ナイフの切り合いにチェーンソーを持ち込むようなものだ。どちらの場合も、リーチの長さや破壊力だけでなく、心理的な面でも圧倒的な優位に立てる。 警察官の8割は、銃撃戦の際にトンネル視野(知覚狭窄)を経験している。過大なストレスにさらされると、目が焦点を結ぶ範囲が狭くなって、まるで筒をのぞいているかのように感じる現象だ。 射撃したあとに首を振ってるのはスキャン&アセスという動作です。 pic.twitter.com/SFxSeEBWH8 — mssn65 (@jpg2t785) 2022年7月1日 経験者に言わせると、銃弾が骨に当たった場合はすさまじく痛むそうだ。
★メイソン・カリー『天才たちの日課――クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』(金原瑞人+石田文子訳、フィルムアート社、2014/12、ISBN:4845914336) Mason Currey, Daily Rituals: How Artists Work (2013, ISBN:1447271475) 先生(でもある)という仕事柄、学生からよく質問されることがある。私が教えているのは、もっぱらゲームやプログラムの作り方だ。 例えばそれはこんな質問である。 ――どうしたらそんなふうにアイディアを思いつけるようになりますか。 ――ゲームの企画書をうまく書けるようになるにはどうしたらいいですか。 ――自分で一からプログラムを作れるようになるにはどうしたらいいですか。 などなど。 どう答えたらよいか、はじめのうちはいろいろ考えてみたが、結局のところ、こう答えるほかはないと思い
増井俊之『スマホに満足してますか? ユーザインタフェースの心理学』(光文社新書) 本書のことをブログで紹介したところ、著者より献本いただいた(本書のサポートページ)。 著者とはどういう契機で知り合ったかもはや思い出せないのだが、10年以上の付き合いになる。というか、ワタシなぞが「付き合い」などと気軽に書いてよい人ではないのだが、増井さんは昔も今もまったく偉ぶったところがなく、権威主義で相手を屈服させることがない人なのだ。 だから増井さんとやり取りする場合、特に技術的な興味による質問をされる場合、適当な返答は許されないところがある。もちろん、相手を立てて謙遜しておけば、みたいな対応は論外である。 昨年秋、二年に一度の個人的な恒例行事となっている iPhone の最新版への買い替えをすることを某所に書いたところ、既にあらゆる機能性において Android が iPhone を上回っているのに、
■ スクラム実践入門の紹介 2013年末から1年くらい執筆やら編集やら取りまとめやら続けていたスクラム実践入門が本日発売開始しました。 この本は 2013年末くらいに同僚のあんちぽくんと一緒に自分たちがソフトウェア開発をする時に役に立つ本を書こうと @inao さんに提案したのがきっかけです。git log -p --reverse の1コミット目はこれ commit 710fc0c8cd065ceb24904a6f26bf21ac22d9ddf2 Author: SHIBATA Hiroshi <shibata.hiroshi@gmail.com> Date: Sun Dec 15 02:26:33 2013 -0800 Initial commit diff --git README.md README.md new file mode 100644 index 0000000..5a
_ Rubyのしくみ 風邪で寝込みつつ、以前、オーム社から送っていただいた(ありがとうございます)Rubyのしくみをようやく読んだ(読み込んだ、とは言えないけど)。 本書は言語処理系としてのRuby(特にMRI)にフォーカスして、字句解析、構文解析から始めてオブジェクトのメソッド呼び出しとオブジェクトの実装上の仕組みについて解説したものだ(だけではないので、それは後述)。 そのあたりはRHGを読んだから知っているよという人でも、2~4章にわたって説明されている、コンパイル、コード実行、制御構造とメソッドディスパッチの箇所は、YARVに基づいているので新味があると思う。 というわけで、Rubyの処理系を解説した本としては既にRHGというものがあるわけだが(Rubyソースコード完全解説という名前で売られていたが、当時の世相からハックという言葉が受け入れられなかったのが書名の理由なので、心ある人
★Rachel Schutt + Cathy O'Nail『データサイエンス講義』(瀬戸山雅人+石井弓美子+河内崇+河内真理子+古畠敦+木下哲也+竹田正和+佐藤正士+望月啓充訳、オライリー・ジャパン、2014/10、ISBN:4873117011) Rachel Schutt + Cathy O'Nail, Doing Data Science (O'Reilly Media, 2013/11, ISBN:1449358659) Google Researchで統計学者として働いた経歴を持つレイチェル・シャットが、コロンビア大学で行った講義「データサイエンス入門」に基づく書籍。 講義は、毎回テーマごとにゲスト講師を招いて行われたとのことで、下記の目次をご覧になるとお分かりのように、多彩な内容となっている。 専門学校や大学などで、ゲームデザインやプログラミングについて教える中で、データサイエ
こんばんは、ガーリエンヌです。 そのタイトルから、あらすじから、読書好き女子の話題をさらっているジョー・ウォルトン作のSF『図書室の魔法』(東京創元社)。 今回の花園magazineでは、本書を原文・翻訳の両方で読んだというちひろさん(@blue_champagne_)に、書評を寄稿していただきました。 ===================================================================== はじめまして、ちひろと言います。このたび縁あって『図書室の魔法』という本を紹介させていただくことになりました。 この題名です。帯文です。イラストです。傷ついた女の子が、本と出会い、人と出会い、癒され成長する物語であることは一目瞭然。アイデンティティの形成に読書が深く関わっている類の人間なら、思わず手に取ってしまうに違いないのです。 しかも作者が、『ファ
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