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ブックマーク / satoshi.blogs.com (20)

  • iPhoneと「マーケティング2.0」

    According to Harvard Business School professor David Yoffie, Apple has generated a scant $400 million in free iPhone advertising since its announcement【Gadgets: iPhone Generated $400 million in Free Publicityより引用】 通常の企業がプレスリリースに頼る新製品のアナウンスメントを、わざわざMacWorld Expoなどのイベントにあわせてスティーブ・ジョブズ自身の口から語らせるマーケティング・テクニックにより、年間数百万ドルのマーケティングコストを節約していると言われるApple。 上で引用した記事は、去年のiPhoneのローンチ以降、ブロガーたちによるバイラルマーケティング効果が400

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    nosuke42 2008/02/05
  • Life is beautiful: アップルは「音楽制空権」を取りにくるのか?

    少し前に「スタバとアップルの提携が見せてくれるメディアビジネスの提携」というエントリーを書いてから、「私がアップル内部にいたとしたら、次はどんな戦略を採るか」を色々と考えて来たのだが、私の答えは「音楽制空権」の制覇。 スタバに限らず、今はホテル・レストラン・小売店・ショッピングセンターなどさまざまな場所で音楽がどこからともなく聞こえて来るが、その時にiPhone/iPod touchを取り出せばそこで流れている曲が何かを知ることが出来、購入も出来たとしたら、どんなに便利だろう。映画を見た後に、その場でテーマ・ミュージックを購入できるとしたら、どんなに便利だろう。これを文字通り「あらゆる場所」で実現してしまうことが、「音楽制空権」の制覇だ。 数年前ならSFの世界のような話だが、ブロードバンドがコモディティ化して来た今の時代ならば十分に可能な話である。日でこれをやるのであれば、組む相手は昔な

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    nosuke42 2008/01/13
  • Life is beautiful: スタバとアップルの提携が見せてくれるメディアビジネスの将来

    Appleが最近申請した特許出願には、iPhoneユーザーを対象にした未来におけるキラー機能のヒントが垣間見える。コーヒーショップやその他小売店舗での商品注文をiPhoneから行うことで、(店舗内の)順番待ちの行列をバイパスできる、と言ったものだ。【TechCrunch Japanese アーカイブ » Apple、長い行列での順番待ち回避方法を特許申請より引用】 この特許そのものに有効性があるかどうかはいささか疑問だが、この特許やアップルが現在スターバックスでしていること(「店の中で流れている曲」を購入できる機能)を良く見れば、今後iPhone(iPod touchを含む)を利用したラテの注文および電子決済に進むのはほぼ間違いないだろうことが分かる。 スターバックスとアップルは、わずか数ヶ月前にスタバという実店舗とiTune Storeを連携させることを発表したばかりだが、「スタバのiT

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    nosuke42 2007/12/29
  • ブログと比べると、雑誌のコラムがブラックホールに思えてしまうという話

    今日は来月号の月刊asciiのコラム原稿の締め切り日だが、テーマを「ブログとコラムの違い」に置いて書いていたら、なんだかグチのようになってしまった。 エントリーを書いてから平均して30分位で早い時で数分で最初のフィードバック(コメントとかブックマーク)が入って来るブログと比べ、原稿を書き上げてからそれが雑誌に掲載されるまで数週間かかり、さらに何人の人が私のコラムを読んだのか知る方法もなく(ウェブ・サーバーと違って雑誌にはページビューをカウントする仕組みがない^^)、読者からのコメントなどが返って来たことのないコラムに書くことは、ブラックホールに向かって叫んでいるような感覚を覚える、という話である。 しかし、グチだけで終わっては申し訳ないので、そのコラムの最後にこのエントリーのURLを乗せてフィードバックをコメント欄に書いていただく様にお願いしてみることにした。さあ、果たしてフィードバックは

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    nosuke42 2007/12/05
  • 変化をもたらす立場に立った方が有利だ、という話

    読んでいた資料に出て来た William Pollard という人の発言が気に入ったのでここで紹介する。 Without change there is no innovation, creativity, or incentive for improvement. Those who initiate change will have a better opportunity to manage the change that is inevitable. by William Pollard 訳せば、「変化なしでは、イノベーションも、クリエーティビティも、より良くするためのインセンティブもない。避けることができない変化が起こる時には、変化を自ら起こす立場に立った人の方がその変化をコントロールするチャンスがある。」

  • 初音ミクに感じた「それ」

    ある商品とかサービスを見たとたんに、「その先にあるもの」がはっきりと見える時がある。それは、今まで頭の中に乱雑に積み上げられていたガラクタが、突然形のあるものに見える現象。一度見えてしまうと「なぜ今まで見えなかったんだろう」と不思議に思えるのが常だが、結局人間の頭の中はそんなものか、と。それはちょうど「既視感(デジャブ)」の逆のようなものだが良い名前は思いつかないので、今日のところは「それ」と呼んでおく。 今回「それ」を感じさせてくれたのは初音ミク。「CGMの時代」とは言いながら違法コピーされたテレビの映像で盛り上がっている限りは、YouTubeもニコ動もテレビキラー・放送局キラーにはなり得ない。素人ビデオにも限界がある。「でも必ずそこには答えがあるはず」との私の強い思いに、サクッと突破口を開いてくれたのがこの初音ミク。 既に今日の時点で、「Magic GarageBand+初音ミク+自分

  • Life is beautiful: ジョブズの本当の偉大さは彼が引退してから分かる

    University Washington での Executive MBA プログラムの集中授業が始まった。予想通り、授業は基的に講義ではなく、ディスカッション形式。予習を十分にしていかなければ、発言できないどころか、他の人が何を話しているのか分からず、全くついて行けない。 最初の「Teamwork & Managerial Effectiveness」はまだたいしたことはなかったが、午後の「General Management & Strategy」は、まさに「消防車のホースに口を付けて水を飲む」という表現がぴったりの授業。常に脳みそを全開状態にしておかないと話についていけないし、次々に質問を投げかけられるので、まったく気を緩められない。 会議にしろ授業にしろ、出席するのであれば最大限に参加しなければ損というポリシーの私にはピッタリのスタイル。アドレナリンを上げっぱなしの3時間という

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    nosuke42 2007/09/21
    あるいはうまくappleを解散させるか.///てか,おもしろそうな世界がまだまだあるみたいで楽しい.
  • 映画「ゲド戦記」を見てあらためて認識した宮崎駿のすごさ

    思いっきり周回遅れでやっと映画「ゲド戦記」を見たわけだが、感想は多くの人と同じ。これではジブリ作品の将来があやぶまれる。今まで、ナウシカ・トトロ・宅急便・ラピュタなどの超一流作品を宮崎駿監督の指揮のもとに出して来たスタジオジブリ。優秀なスタッフを抱えていても、監督が違うだけでこんなにも出来が違うとは。結局は監督なんだな、と。 「ゲド戦記」を見てあらためて認識したのは、宮崎駿が作る「世界観」の説得力のすごさ。子供にしか見えないネコバス、毒をまき散らす腐海、飛行石、神様たちの銭湯ーそんな、来ありえないものを題材にしながら、わずか最初の五分間で彼が作り出した世界が妙に納得できてしまい、あとはワクワクドキドキしながらストーリーを楽しむだけ。それが宮崎マジックである。 映画「ゲド戦記」の一番の問題は、この「観客に映画の中の世界観を瞬時に納得させる力」の欠如である。あんなに「入って行けない」映画は久

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    nosuke42 2007/09/17
    そこまでか
  • ユーザーに尋ねても必ずしも正しい答えは返ってこない

    今日はたまたま「ユーザーからのフィードバックを集めることの難しさ」が話題になったので、それに関連するエントリー。 もの作りにおいて、「ユーザーが何を必要としているか」を知ることは大切だが、だからと言ってユーザーに尋ねれば正しい答えが返ってくる訳ではないところが難しいところ。具体的な例としては、こんなものがある。 1. サイレント・マジョリティの声は聞こえてこない これはMicrosoftで実際にあったことだが、Outlookのチームではユーザーから寄せられる機能追加のリクエストに従って色々な機能を足していた時期があったが、その結果不必要な機能ばかり増えて、単純な作業が逆にやりにくくなってしまった(たとえばカスタム・フォームが良い例)。このケースでは、ごく一部のヘビー・ユーザーばかりが声がでかく、「今の機能で十分、これ以上複雑にしないで欲しい」というユーザーは何も言ってこない(こういう人たち

  • 砂丘のいたずら書きに関するコメント

    とっとり砂丘におおきないたずら書きがされ、それがニュースになり(参照)、その犯人が名古屋大学のアドベンチャーサークルHuckleberryfinn(Huck)であることがネットの力で判明したそうだ(参照)。 私はこの程度のいたずらはどんどんやるべきだと思っているのだが、ちょっと残念なのがそのサークルの人たちのその後の行動。どのみちばれてしまったのだから、「目立とうと思ってやったいたずらでした。観光客の方々にはご迷惑をおかけしました」とどうどうとしていれば良いと思う。風がすぐに消してくれるならそのままにしておいても良いし、時間がかかりそうならばもう一度出向いてレーキでもかけてくれば良い。それだけの話だ。逃げ隠れはすべきではない。 これで思い出したのは、小学生のころにマンションの向かいの学校の校庭に、雪の朝におおきないたずら書きをしたこと。マンションの住民全員に見えるように、校庭いっぱいにバカ

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    nosuke42 2007/09/09
  • iPhoneが起こしている小さなひずみ

    モンタナから帰ってきた息子のために携帯電話を買いにAT&Tストアに行ったのだが、そこでiPhoneが起こしている小さな「ひずみ」を発見したのでここで報告。 私:息子のために新しく携帯電話を買ってあげたいんだけど、どうせ貯金をためたら自分でiPhoneを買うだろうから、まずはテキストメッセージができるシンプルな機種が欲しいんだけど。 店員:MotorolaのRazrはどうでしょう。定価は$250ですけど、二年契約していただくと無料になります。 私:でも、二年経つ前にiPhoneに切り替えると思うんだけど。 店員:大丈夫です。いつでもiPhoneに切り替えていただけます。 私:でも、iPhoneを使うには新たな二年契約が必要なんじゃないの? 店員:いえいえ、iPhoneに切り替えた時点から契約を二年延長していただければ大丈夫です。 私:ってことは、来月にでもすぐ切り替えてもオッケーってこと。

  • 「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」は「ウェブ進化論」の格好の解毒剤!?

    遅ればせながら「2ちゃんねるはなぜ潰れないか?」を読んだ。なかなかである。著者のひろゆき氏とはまだ直接会ったことはないが(共通の知り合いはたくさんいる)、こののおかげで彼に対するイメージが大きく変わったことは否めない。どう変わったのかを一口では説明しにくいが、あえて誤解を恐れずに言えば「ちょっと危なそうな2ちゃんの管理人」から「一度はゆっくりと話してみたい人」に変わったと言うべきだろうか。 「グーグルのすごさって技術力じゃなくて企画力にある」、「mixiの株価はどうかんがえても高すぎるし、上場すべきではなかった」、「ホリエモンが逮捕されていなかったら日はもっと面白い国になっていたかも知れない」などは、私も常々思ってきたことなので、を読みながら何度も心の中で拍手をしてしまった。 そもそも世の中には「これが正解」なんてものはないことを考えれば、さまざまなベクトルを持った人たちの意見を幅広

  • Life is beautiful: アインシュタインの面接試験: 二重ガラスの謎

    以前にトラックバックをいただいたことがある「諸悪の根源は物理的」というブログで見つけた「物理クイズ(光の反射)の対実験」というエントリーが、おもむろに私の中の「物理おたく魂」を目覚めさせてくれた。 無色透明の二重ガラスに映した時計の腕時計のバンドの色がなぜか角度によって赤みがかって見えるがそれはなぜか、というのが今回の問題である。 私もこんな現象のことは知らなかったのだが、「ひょっとして」と思いつくことがあったので、ググってみると最初はノイズだらけで役に立たない。そこで、さらに言葉を選んでもう一度ググってみると、目指す答えがあっさりと見つかる。「やはりそうだったのか」と妙に満足。 必要なものは高校までの物理の知識とGoogle。制限時間は10分。

  • 直感的なUIとhand-eye-cordinationの話

    下のビデオは一歳度児がiPhoneのフォト・アルバムの機能を使っている姿を撮影したものだが、これを見ると「直感的なUI」とは、まさに人間が赤ん坊のうちにマスターする"hand eye cordination(目からフィードバックを受けながら手先を動かして物をコントロールする能力)"に合致したものなのだということが良く分かる。 【追記】参考までに、私が特に好きなUI関連の書物二冊へのリンクを張っておく。特に「誰のためのデザイン」はUIが単なるソフトウェアやウェブ・サイトのUIデザインの問題ではないことに目を開かせてくれる良書だ。 ・誰のためのデザイン?—認知科学者のデザイン原論 ・Envision Information

  • Appleパソコンの米国でのシェアが5.6%に

    IDCの発表によれば、第二四半期の米国におけるPCマーケットで、Appleのシェアが5.6%になったこと。一年前の4.8%から0.8%の上昇である(左のパイチャートはMac Rumorsより拝借)。 0.8%と言えば小さく聞こえるが、もともとが4.8%であったことを考えれば大幅な躍進だ。 長いこと4%前後で低迷してきたAppleパソコンのシェアだが、iPodの成功・iTunesの浸透・インテルCPUの採用、と着実にこまを進めてきた結果がやっと形になって現れてきたわけだ。 以前にもここで書いたことがあるが、パソコンがコモディティ化し、ネットが普及してくると、一般ユーザーがわざわざ専用のアプリケーションをインストールして走らせる必要はなくなってくる。 そうなると、「サード・パーティのアプリケーションがたくさんあるから」というWindowsの利点が実質的に失われることになり、「セクシーさ」だとか

  • iPhoneのビジネスモデル

    Appleの株価がすごい勢いで上昇しているが、それもこれもWallstreet(日で言う「兜町」)のiPhoneへの期待の大きさゆえのもの。世界の携帯電話出荷量のわずか1%の「年間一千万台販売」が目標であるにも関わらずに、なぜこんなことになるかを理解するには、携帯電話業界のビジネスモデルの理解が必要だ。そこで、今日はそのあたりの解説。 注目すべきなのは、$499(4GBモデル)、$599(8GBモデル)という「コストを反映したまっとうな」値段で売られているという点。 この点に関しては、日も米国も同じだが、普通の携帯電話は「コスト以下」で売られるのが一般的である(「1円ケイタイ」が良い例)。どうしてそんなことが可能になるかというと、月額課金からの収益を見越した「販売奨励金」というものが小売店に渡されるからである。米国の場合で平均$250(約三万円)、日では3万円から4万円とも言われるこ

  • ゆで野菜のオリーブオイル炒め

    年が明けてシアトルに戻ってきたのだが、地面が凍りついており、週末の楽しみのゴルフができない。仕事がたまっていたのでちょうど良いと言えば良いのだが、週末に朝から晩までガンガン仕事をして、無言のプレッシャーをかけまくる上司を持ったアメリカ人は少し不幸かも知れない。月曜の朝になって私からのメールでいっぱいになったメールボックスを開いたときの彼らの顔が見たい。 そんな私が今回日で手に入れたのが、「レンジでゆで野菜」というすぐれものの調理器具。(日に住む)が生協から買って封を切らずにキッチンに置いてあったものをちょうだいして来たのだが、とても便利である。水切りの付いた中カゴで野菜を洗い、容器に入れてそのまま電子レンジにかければよい(「チンする」という現代用語はどうも恥ずかしくて使えない)。お湯を使ってゆでないので、栄養分が逃げ出さないところが健康にも良いらしい。 ただし、単なる「ゆで野菜」では

  • Life is beautiful: iPhoneのおもてなし:買った瞬間から目に見えて違うおもてなし

    二週間遅れでやっと手に入れたiPhoneだが、まあなんと言ってもすごいのがその「おもてなし(User Experience)」である。User InterfaceとUser Experienceの違いを理解していない人がこの業界には多いが、そんな人たちのためにも、iPhoneのおもてなしのすごさを少し書いてみようと思う。 まず、iPhoneを入手した時の一番の驚きは、iPodと同じく「ごく普通にAppleストアで買って、すぐに持って帰ることができる」点である。日でも米国でも、携帯電話買った時にはお店でアクティベーション(日語では「開通手続き」)をしてもらう必要がある。これが結構時間がかかって面倒な上に、人気機種の売り出し日などはカウンターの前に人が不必要にあふれてしまい、店員はてんてこまいだし、お客は疲労してしまう。 徹夜組みが出るほどのiPhoneの発売日は、さぞ悲惨なことになると思

    Life is beautiful: iPhoneのおもてなし:買った瞬間から目に見えて違うおもてなし
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    nosuke42 2007/07/11
    かくあるべし
  • NGNをユーザーの立場に立って考えてみた

    今日は、早稲田のキャンパスで開かれたGITI(早稲田大学国際情報通信研究センター)のフォーラムで講演をする機会をいただいた。NGN(Next Generation Network)に関して好きなことを話して良いと言われて私が用意したプレゼンは、「素朴な質問シリーズ」。インフラや技術の話ばかりが先行しているので、「もう少しユーザーの立場に立って考えてみませんか」、というのが私のメッセージである。 私が並べた素朴な質問は以下の15個。 1.家にはビートルズのCDがあるんだけど、今回のドライブに持ってくるのを忘れたから聞けない。これって不便じゃない? 2.うただひかるのシングルCDはもう持ってるのに、なぜ携帯電話用の「着うた」をまた買わなければならないの?これって「二重取り」でしょ。 3.CDはiTuneにコピーしてiPodやApple TVで楽しめるのに、どうしてDVDはコピーすらできないの?

  • Life is beautiful: 本質的でないものを徹底的に排除すると美しくなる(「アップルのデザインの秘密」より)

    アップルの作る製品のデザインがなぜあれほどにすばらしいかを熱く語った文章を発見。一番気に入った部分を引用してみる。 "The businessman wants to create something for everyone, which leads to products that are middle of the road," says Brunner. "It becomes about consensus, and that's why you rarely see the spark of genius." "Critical to Apple's success in design is the way Jobs brought focus and discipline to the product teams," ­Norman says. "[Jobs] had a s

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