環太平洋経済連携協定(TPP)の参加に反対するデモ行進が中川村で20日あった。中山間地の村にとってTPPへの参加は、主要産業である農業の疲弊と地域社会の崩壊をもたらすとの懸念から、曽我逸郎村長が先頭に立ち、村内の主要団体が相乗りする異例の形となった。 JA中川支所をはじめ、農業と直接にはつながらない村商工会や村建設業協会など、立場を超えた9団体が結集。予想の倍以上の380人が、村役場からの2.4キロを約1時間かけて歩いた。「地域経済を守れ」「日本の食と緑を守れ」とシュプレヒコールするたびに鳴り物が響いた。 中川村は人口5200人、4割近い世帯が何らかの形で農林業に携わる。果樹園芸や稲作に加え、二つのアルプスに挟まれた景観を売り込む。「外部資本に頼らず、農業を核に元々持っている力を大切にする内発的発展をめざしてきた。企業を誘致しても成果は上がらない」と曽我村長。TPPの荒波は、「農業だけでな
過激な性描写のある漫画などを子どもに販売できないよう規制する、都青少年健全育成条例改正案に対し、賛否双方の団体が3日、記者会見や要望書の提出などでそれぞれの主張を展開した。 弁護士や研究者らでつくる「都青少年健全育成条例改正を考える会」は同日、都庁で会見し「漫画家らの自由な表現に影響を与えるのは明らか」と改正案を批判。同会共同代表の藤本由香里・明治大准教授は改正案が規制対象とする「違法な性行為の描写」について「様々な時代や国の設定で描かれる漫画に、現実の刑罰法規をあてはめるのは無理がある」と指摘した。 全国約2400の図書館が加入する日本図書館協会も同日、「行政は表現の規制に対して抑制的であるべきだ」として、都議会での慎重な審議を求める要請文を石原慎太郎知事と和田宗春都議会議長に送付した。 一方、都小学校PTA協議会など、都内の児童・生徒の保護者らでつくる5団体は同日、都庁で石原知事に会い
日本子ども虐待防止学会の第16回学術集会くまもと大会が27日、熊本市の県立劇場などで始まった。全国各地から医療・教育関係者ら約1800人が参加し、子どもと虐待の問題について話し合った。28日まで。 大会では、親が育てられない子を匿名で預けられる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を始めた同市の慈恵病院の蓮田太二理事長が講演。開設の経緯やこれまでの事例、ドイツでの取り組みなどを紹介。「預けられた赤ちゃんはできるだけ家庭で育ててほしい」と特別養子縁組の重要性を訴えた。 「赤ちゃんポスト」を巡るシンポジウムもあった。慈恵病院の田尻由貴子看護部長は「匿名だからこそ相談でき、相談を続けることで実名を知ることができる」と意義を説明。これに対し、県中央児童相談所の黒田信子児童相談課長は「出自を知りたいという子どものためにも、誰かに相談しないと利用できないようなシステムにすべきでは」と述べ、匿名で預
21日投開票の松戸市議選(定数44)で、民主党は11人の候補者をたてたが、当選は新顔2人だけ。現職4人全員が落選という事態に幹部は「開票を見ていて、背筋が寒くなった」と色を失った。公認候補で法定得票にも満たない候補もいた。落選市議らからは「民主への逆風だけでなく、実力以上に候補者を乱立させた」として、県連執行部の責任を問う声も上がった。 民主は前回5人の倍以上の候補者を立てたが、得票数は1万4615票で前回より3千票ほど増えただけ。「前回と比べて、候補者があまりに多すぎた」と、執行部の候補者選考を批判する落選市議も少なくなかった。 衆院7区総支部幹事長で6期目を目指した長谷川満氏(63)は、前回得票の半分以下の1646票しかとれず落選。「自信はあったが、行くところ、行くところで、『民主は何をやっているんだ』といわれた。力がないのに、民主同士が食い合ってしまった」と述べた。 こうした声
「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の会員らが県教職員組合の事務所で怒鳴り続けた事件で、副会長の川東大了(だいりょう)容疑者(39)ら6人が29日、威力業務妨害と建造物侵入の罪で起訴された。逮捕後の捜査では会としての関与が焦点だったが、徳島地検は「立証が難しい」と判断。より罰則の重い組織的威力業務妨害罪での起訴を見送った。 県教組は今年4月、川東容疑者らを組織的威力業務妨害などの容疑で告訴。このため県警は、威力業務妨害などの容疑で川東容疑者らを逮捕後、会としての関与がなかったか調べを進めた。 しかし、事件にかかわった会員らは会のホームページで活動の告知を見たり、知人に誘われたりして参加していたことが判明。こうした事情から、地検は「在特会には固定メンバーがいるかどうかはっきりせず、組織的とまで踏み込めない」とし、組織性の立証は断念。県警が逮捕した7人のうち残る1人は処分保留で釈放され
身に覚えのない盗みの疑いで逮捕されてから約10カ月。防犯カメラに映った犯人とは「別人」との鑑定結果が出た金沢市の男性(62)に、金沢地裁は1日、無罪判決を言い渡した。「二度とこんな捜査はしてほしくない」。男性は判決後に金沢市内で開いた記者会見で、強く求めた。 「長い間、心身ともに不安定で苦しい立場に置かれ、大変だったと思います。すみやかに刑事補償手続きをとるようにして下さい」。判決理由の読み上げ後、入子光臣(いりこ・みつおみ)裁判官からこう語りかけられた男性は小さくうなずいた。 昨年10月27日朝。自宅でテレビを見ていた時、玄関のチャイムが鳴った。扉を開けると、県警の捜査員数人が立っていた。白いシャツなどを押収され、連れて行かれた松任署で逮捕された。 防犯カメラの「犯人」の写真を手にした捜査員に「お前だろう」と何度も詰め寄られ、「私です」と言ってしまった。窃盗行為については否認を続けたが、
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