東日本大震災は国会議員も例外なく襲った。ある議員は家族を失い、ある議員は事務所を流された。支援者の行方を捜し続ける人も多い。悲しみを抱えながら「政治家」の職責を果たそうとする議員たちの「今」を追った。(千葉倫之、斉藤太郎、峯匡孝)関連記事希望と迷いの新生活 仮設住宅募集も「…橋下知事「仮設無意味、被災者を安全な…記事本文の続き 「これがオヤジで、これがお袋。これは家内だな。これが現実だよ…」 岩手県陸前高田市内の学校給食センターに仮設された災害対策本部の一室。民主党の黄川田(きかわだ)徹衆院議員(57)=岩手3区=は26日、壁に張り出された1千人以上の死亡者や行方不明者のリストを指で追った。 同市職員から県議を経て平成12年の衆院選で初当選。現在4期目だが、一瞬にして家も事務所も流された。家族さえも失った。 行方不明者リストに母、洋子さん(75)の名を見つけた数時間後、隣町の遺体安置所で無